星陵VS習志野サイン盗み騒動 当事者にしこり残ったまま収束へ

2019年03月30日 16時30分

サイン盗み疑惑について語る小林監督

 第91回選抜高校野球大会の第6日(28日)に第3試合で敗れた星稜(石川)の林和成監督(43)が勝った習志野(千葉)のサイン盗みを疑い、試合後に相手控室に乗り込み「フェアじゃないですよ」「証拠がありますよ」などと抗議した問題で、林監督は29日、日本高野連に「私の行き過ぎた言動と行動で多大なご迷惑をお掛けした」と謝罪したことを明らかにした。

 騒動から一夜明けたこの日、習志野の小林徹監督(56)も“サイン盗み疑惑”について口を開いた。同監督は試合中も試合後も審判団からサイン盗みの指摘はなかったことを強調。「(サイン盗みが)ありましたかと聞かれてもそういう事実はないです」と否定した。一方で、林監督は小林監督から「星稜さんもやっているでしょ」と言われたと暴露。謝罪を求めるなど、泥沼になりかけている。

 発言の有無について小林監督は「はははは…」と笑い「試合中でも何のプレーについて審判団が集まっていたのか分からなかった。(林監督が)話をされているのを私は聞いているだけだった。私から何か返すという形ではなかった。(「星稜さんも…」)発言は記憶にありません」とこちらも否定。その上で「戦ったあとはノーサイドでお互いに敬意を表したいなあ。我々大人の役割は子供たちがベストで試合に臨める環境づくりです。それを考えるとこういう対応することがベストとは思わない」と林監督に冷静な対応を求めた。

 両校の間にはしこりが残ったままだが、今回の騒動は今後どうなっていくのか? 日本高野連の竹中事務局長は「林監督の申し出を聞く形ではなく、高野連の方から映像を見直してみることはあるかもしれません」とコメント。もっとも関係者の事情聴取の考えがあるわけではなく、このまま尻切れトンボになりそうだ。