大会屈指の好投手・星稜(石川)の奥川が28日の第91回選抜高校野球大会2回戦(甲子園)で姿を消した。習志野(千葉)戦に先発した右腕は、2試合連続の2桁三振を奪うなど7安打3失点完投も、打線の援護に恵まれず1—3で敗れた。

 7回、不運な形で許した失点が決勝点となった。二死二塁で三塁手がゴロを後逸。右腕は「あれも失投といえば失投。厳しいコースに投げきることができず、強い打球を打たれたので自分にも責任がある」と仲間をかばった。

 優勝候補筆頭に挙げられ、春制覇を目指した甲子園で、またしても頂点に立てなかったエースは「こういう(劣勢の)展開になっても逆転できるチームにならないといけない。この負けをプラスにして夏に向けてやっていきたい」と雪辱を誓った。