【夏の甲子園中止】阪神OBで浪速高校野球部監督・遠山昭治氏「せめてもの区切りとして試合をさせてあげたい」

2020年05月22日 16時30分

甲子園中止を嘆く遠山氏

 夏の甲子園大会の中止を受け、阪神OBで現在は浪速高校野球部監督・遠山昭治氏(52)が悲痛な胸中を明かした。

 阪神では左のワンポイントとして活躍。“松井(秀喜氏=元巨人)キラー”として虎党の大喝采を浴びた遠山氏は、昨年秋に大阪・浪速の監督に就任した。阪神時代に甲子園球場でのプレー経験が豊富なだけに「教え子たちにはよく『甲子園の美しくならされた黒土に、フカフカの緑の芝。あの上で全力で走ってみろ。最高に気持ちいいぞ』と伝えてきた。それなのに、仕方ないとはいえこんなことになるなんて…」と声を詰まらせる。

「高校野球のない8月が終わっても、教え子である3年生たちの学校生活は3月の卒業まで続く。大学生になるなり、社会人になるなり、それまでは彼らをサポートしてやらなければと思っている」と語る遠山氏が今、最も望むのは各都道府県の高野連の主催による地方大会の実現だ。

「せめてもの区切りとして生徒たちには試合をさせてあげたい。その上で次のステップに導いてあげられれば」

 センバツでのプレーがかなわなかった出場校の選手たちも含め、高校球児への“救済措置”を求める声も多い。これについても遠山氏は「ひと言に救済措置といっても本当に難しいと思う。ただ、やるのならば大人たちによる“政治的なパフォーマンス”のようなものにだけはなってほしくない。選手と選手たちを支え続けてくれた保護者の方々の意向に沿ったものであってほしい」と、3年生とその保護者たちの胸中を思いやった。