野球のU―18W杯(韓国・機張)に出場する高校日本代表が26日、神宮球場で大学日本代表と壮行試合を行った。

 先発は、プロ注目の163キロ右腕・佐々木朗希投手(大船渡3年)だ。投球練習でいきなりの大暴投を投じるなど、制球が定まらず大観衆の前でやや緊張気味。しかし、打席に打者を迎えるとスイッチが入った。

 先頭の宇草(法大)を左飛、続く小川(国学院大)をスライダーで空振り三振に仕留めると、柳町(慶大)はフルカウントからアウトローへ糸を引くような152キロのストレートで空振り三振に斬って取った。左打者3人をしっかり抑え、ストレートの最速は156キロだった。

 ネット裏に集結した各球団スカウトはもちろん、初めて生の佐々木を目撃したスタンドのファンからは、しなやかなフォームから繰り出される噂にたがわぬストレートのインパクトに大きなどよめきが起こった。