阪神コンラッド「六甲おろし」マスターに努力

2013年02月12日 16時00分

 阪神の新外国人選手、ブルックス・コンラッド内野手(33=前レイズ)が日本野球になじむために奮闘している。その熱心さは和田監督ら首脳陣も目を細めるほどだ。そんな優良助っ人がグラウンドの外でもひそかに猛勉強中だ。虎党の魂の歌「六甲おろし」をマスターしようと日夜、励んでいる。

 

   沖縄・宜野座キャンプでは連日、全力疾走やダイビングキャッチで客席を沸かせ、両打ちの打撃でも快音を連発している。和田監督も「オレ流じゃなくて、日本の野球を学びたいと考えているタイプ。(他のナインと)一緒になって、やれるところまでやろうというね」とコンラッドの取り組む姿勢を高く評価している。

 

  新天地で活躍するためにも新しい環境に溶け込むことを最優先にしており、その探究心はグラウンドを出てからも旺盛だ。1月下旬に来日してからは4年目のマートンの引率のもと、積極的に日本食にチャレンジ。そして、その思いがあの曲にたどり着いた。

 

 ♪六甲おろしにさっそうと~ そうてんかける日輪の~

 

 コンラッドにすれば、宜野座球場内で常に流れている不思議なメロディー。その理由を球団関係者に聞いたところ、阪神にとって重要な意味を持つ一曲だということを知った。そんな大事な曲ならばマスターしないわけにいかない。「まずは歌詞を覚えないといけないね」と一念発起したのだ。

 

  教材もある。CD「オマリーのダイナミックイングリッシュ」だ。トーマス・オマリー氏は2位に躍進した1992年に主軸を打つなど人気、実力ともに抜群だった虎の名助っ人の1人。このCDにはオマリー氏が熱唱する「六甲おろし」が収録されている。コンラッドは「そのCDを聴いてみるよ」とマスターに向けて気合満々だ。

 

 「六甲おろし」を習得できれば期待されるのはお立ち台での熱唱だ。ヤクルト、巨人というライバル球団から移籍した広沢克実氏(50=現評論家)はヒーローインタビューで歌声を披露して虎党の喝采を浴びた。「六甲おろし」が虎の一員として認知される近道にもなるだけに球団幹部も「そういうことをやってくれれば盛り上がるし、阪神ファンの心にも響くだろう」と大歓迎だ。

 

 “郷に入れば郷に従え”を実践する真面目助っ人には各方面から期待が集まっている。