イチローのマリナーズ会長付特別補佐就任でオリックス「恩返しはこれから」声も

2018年05月05日 16時30分

 マリナーズ・イチロー外野手(44)の会長付特別補佐就任の発表に、古巣のオリックスにも衝撃が走った。湊球団社長は寝耳に水だったようで「驚いていない人なんていないでしょう。どういう状況なのか、本人がどう考えているのか、事実確認を渉外の方でもやっているところ」と動揺を隠せず、一方で「ウチの姿勢は今までと変わりません」と門戸を開け、復帰を待つ考えを改めて示した。

 メジャー移籍後もイチローとのホットラインを保ち、毎年オフの自主トレでは神戸の球場を“無償提供”してきた。昨オフも移籍先との交渉が難航したことで復帰の期待が膨らんだが、イチローは3月にマリナーズと電撃契約。当時からオリックス関係者の間では「マリナーズは日本でいうウチみたいな球団。他への移籍と意味合いが違って最後に故郷に帰るようなもの。もうウチへの復帰は厳しくなった」と落胆の声が聞かれていた。

 そして、今回の会長付特別補佐就任。40人枠を外れ、事実上のリタイアになってもイチローは退団することなく、球団残留を選んだ。もはやイチローが将来的にマリナーズでフロント、指導者となってもおかしくない。

 しかし、オリックスではこの状況を“追い風”ととらえる向きもある。本社関係者は「今まではいろんな制約があって難しかったが、ロースターを外れたら絶対動きやすくなる。今回の役職はイチローのためにわざわざ作ったもので、縛りなんかないはず。長谷川SA(シニアアドバイザー)みたいなもんでしょ。それこそ宮崎キャンプにも臨時コーチで来てもらえると思うし、これからですよ」と接点が増えると見ている。

 これまでイチロー側からの表立ったアプローチといえば、宮古島キャンプの短期参加、オフにT―岡田らと自主トレ、オリックスグループのCM出演、京セラドームで不定期のグッズ販売など…。イチローの“恩返し”はこれから本格化するかもしれない。

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