不振でスタメン落ちが続く阪神・鳥谷敬内野手(36)が1日のDeNA戦(甲子園)の7回、サイクル安打目前の上本博紀内野手(31)に代わって二塁守備固めとして登場。史上2位の連続試合出場を1919試合に伸ばした。

「1番・二塁」で先発出場した上本は二塁打、中前打、犠飛、本塁打と絶好調。故障もなく交代する理由は見当たらなかったが「(サイクル安打へ)残る三塁打はいくらなんでも難しいだろう、とのベンチの判断。金本監督も『三塁打以外ならそのまま使っていた』と話していた。だから鳥谷を守備固めでという采配になった」(ある球団幹部)。

 片岡ヘッド兼打撃コーチは「上本がチームに勢いをつけてくれる長打を打ってくれた」と絶賛。当の上本は試合後、恒例の無言に終始した。

 鳥谷にとっては記録継続となったが、内野は上本だけでなく糸原、植田と若手が台頭し、出番が激減しているのが現状。長年積み重ねてきた記録を尊重したい金本監督の判断も、日増しに難しくなっている。