清宮3ラン2発 復調の裏に2つの起爆剤

2018年04月21日 16時30分

プロ初本塁打を放った清宮は笑顔でナインとハイタッチ

 怪物ルーキーが本領発揮だ。日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(18)が20日、イースタン・リーグのロッテ戦(鎌ケ谷)に3番・一塁で先発出場し、3回の第2打席に公式戦初本塁打となる3ラン、7回にも3ランを放ち、3安打6打点と大暴れした。限局性腹膜炎で開幕一軍を逃したが、2つの起爆剤が功を奏し、完全復調。ただ、早期一軍昇格には慎重な声が上がっている。

 眠れる大器がついに目を覚ました。1―3の3回一死一、二塁の第2打席。カウント1―2と追い込まれながらも西野のフォークをすくい上げ、右翼席最深部へ逆転3ラン。公式戦23打席目で記念すべき“プロ1号”が飛び出した。

 覚醒した黄金ルーキーの勢いは止まらない。5―10の7回一死一、三塁で迎えた第4打席では西野の初球125キロのスライダーを引きつけて強振。右翼ネット最上部を直撃する特大3ランに、ファンから大歓声が飛んだ。

 最大の見せ場は3点を追う9回無死満塁の第5打席。球場内は逆転満塁サヨナラ弾を期待する異様な空気に包まれた。結果は11球粘った末に投ゴロ併殺打に倒れたが、大きな拍手が送られた。

 終わってみれば5打数3安打、2本塁打6打点の大暴れ。試合後の清宮は「高校のときとは違った喜びです」と笑顔だったが、それでも「(5打席目は)終わってから感じるところはありました。あの打席で打てるバッターになりたいです」と闘志を燃やしていた。

 いよいよ本領発揮といったところだが、豪快な2発の裏には2つの要因があった。まずは打撃フォームの改造。前日19日の楽天戦(泉)の最終打席からプロの速球対策として左脇を開き、バットを立てる打撃フォームに変更した。エンゼルス・大谷の「フライングエルボー」に近い打法で、無駄な動作を省き振り遅れを解消したのだ。

 さらに“怪物流もぐもぐタイム”での増量成功も大きい。限局性腹膜炎で入院していた際には食事制限を強いられ、退院後にはベスト体重とされる103キロから8キロ減の95キロまで激減した。それでもトレーニング再開後は体重も徐々に増加。現在では大台の100キロを超え、従来の貫禄ある体格が復活した。球団関係者によると「練習後や試合後などに食堂などお昼ご飯の余りなどを食べているようです」と、とにかく食べまくっているという。

 清宮は普段から栄養バランスには気をつけており、スナック菓子やインスタント食品はNG。別の球団関係者は「アリゾナキャンプ中は、ケータリングのお菓子などには手を付けず、果物などから糖分を摂取することが多かったです。また、炭酸飲料などよりもプロテインを飲んだりしていましたね」と証言する。

 また、清宮はご飯を食べるスピードが人より遅く「それもしっかりかんでからのみ込んでるから。きっと小さいころからそう教えてこられたんだと思います」(同)。父・克幸氏らによるこれまでの「食育」が大きな効果を生んでいる。

 おかげで体調もパワーも復活し、一軍合流への準備は整った。怪物ルーキーが札幌ドームで大暴れする日ももうすぐだ。

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