西武・森に求められる新たな捕手像

2018年04月19日 16時30分

 西武が18日の日本ハム戦(メットライフ)に9―8のサヨナラ勝ち。絶望的な8点差を終盤の2イニングで一気に逆転するミラクル劇で、連敗を2で止め、貯金を再び8に戻した。

 辻監督が「今日の1勝は非常に大きい」と振り返ったこの試合、サヨナラ2点二塁打を放ってヒーローになったのは、ここまでチームの開幕ダッシュをけん引してきた5年目・森友哉捕手(22)だ。

 森は「気持ちいいです。何とか抜けてくれと思っていて実際に(打球が右中間を)抜けてくれてホッとしている。この勝利で勢いづくんじゃないかな」と喜んだ。

 今季は炭谷に代わる主戦捕手としてマスクをかぶりながら、打者としてもここまで打率3割7分と「打てる捕手」がいよいよ本格化してきた感がある。一方で、西武には「捕手・森の育成」でこれまで日本球界で理想とされてきた捕手の既成概念を打ち破りたい願望もある。

 首脳陣の一人は「ここ20年ぐらい日本球界におけるキャッチャーというのはノムさん(野村克也氏)が宣伝してつくってきたイメージに縛られすぎてきた」とした上でこう続ける。

「やれ捕手はグラウンド上の監督だの頭脳明晰でなければ務まらないだのと理想ばかりが高くなりすぎてきた。でも実際に古田、伊東、城島、谷繁以降にそんな理想的な捕手が何人出てきたのか…。メジャーを見たって同じ。基本的には投手とコミュニケーションが図れてキャッチングがしっかりできて、スローイングに問題がなければいい。その上で打撃が良ければなおいいし、友哉には自分の長所を生かして新たな時代を代表する捕手になってもらえればいい」

 捕手に求められ過ぎたハードルを少し下げ、足りない頭脳を攻撃力で補う新たな捕手像を森がそのバットでつくっていく。