【カリフォルニア州アナハイム8日(日本時間9日)発】エンゼルス・大谷翔平投手(23)が7回一死でついえたパーフェクトゲーム(完全試合)を「来る時が来た」と振り返った。

 この日の80球目、96マイル(約155キロ)の速球をセミエンに左前打され2012年8月15日のレイズ戦でフェリックス・ヘルナンデス投手(マリナーズ)が達成して以来、メジャー史上24人目の快挙はならなかった。

 大谷は会見で「ヒットを打たれてないのは知っていましたけど、完全試合をしようと思って投げてはいなかった。むしろ、いつ(ヒットが)出るかという感じで待っていたので、出た時にどう気持ちを整理して次のバッターにしっかり向かっていけるかっていうのはすごく大事だと思う。そういう意味では打たれた後に四球を出したというのは良くなかったところかなと思います」と冷静に6年間のプロ生活で培ってきた自らの心の整理術を解説。初安打を許した場面を「来る時が来たというか、そこに準備してずっと抑えていたので、そうなった時にしっかり次の打者に向かっていけるようにしていたので、特に(特別な感情は)何もなかったです」と振り返った。

 そして、7回二死二、三塁から最後の打者となったオルソンを空振り三振に斬り、ガッツポーズした場面を「一発のある素晴らしい打者を抑えたということ。今日は全体的にいいところに投げられていたけど、投げミスで3ランを打たれるかもしれなかった。結果的に最後の球がいいところにいってくれたので準備をしていてよかった」と解説した。