【カリフォルニア州アナハイム8日(日本時間9日)発】エンゼルス・大谷翔平投手(23)がこの日のアスレチックス戦で7回を1安打無失点、12奪三振の好投。帰国前の両親が観戦した“最終戦”で親孝行な投手2勝目をプレゼントした。

 本拠地・エンゼル・スタジアムは今季2度目のソールドアウト(完売)。2日(同3日)の開幕戦を上回る4万4742人が大谷のホーム初登板を見るためにスタンドを埋めた。

 その中で7回一死まで一人の走者も許さないパーフェクト投球を演じた大谷には計3度のスタンディングオベーションが起こり地元ファンが歴史的ルーキーへの期待感を示した。

 これについて大谷は「(本拠地初登板で)こういうピッチングができたのはよかった。なにより期待に応えることが少しでもできたんじゃないかなというところではうれしさを感じているので、1回1回期待を裏切らない活躍ができるように毎日毎日そのために練習をしている」と感謝とその責任感を語った。

 何より親孝行だったのは、このファンの大歓迎ぶりを両親がスタンドから体感していたことだろう。3月29日(同30日)、敵地オークランドのメジャーデビュー戦から投手として2試合、DHとして4試合の全出場試合を観戦した両親はその6試合で2勝、3戦連発のホームランを含む計7安打7打点の全てを目撃し、多くの記念ボールと、多くの地元ファンに歓迎される息子の姿を目に焼き付けて明日、帰国の途に就く。

 試合後「本当にいろいろありがとうございました」と関係者に頭を下げていた両親の表情には満足感が満ちあふれていた。