大谷「打者」としてのアドバンテージが「投手」に好影響

2018年04月05日 13時01分

延長13回、コザートのサヨナラ本塁打を喜ぶ大谷(中)

【カリフォルニア州アナハイム4日(日本時間5日)発】4日(日本時間5日)のインディアンス戦で大谷翔平投手(23)が2試合連発となる2号同点2ランを放った。この「打者・大谷」のアドバンテージが「投手・大谷」にアジャストの猶予を与えている。

 3日(同4日)のイ軍戦でメジャー1号3ランを含む3安打3打点の鮮烈な本拠地デビューを飾った大谷。ダイヤモンドを一周してきた大谷をベンチで完全無視する「サイレント・トリートメント」による祝福を指示したトラウトが「彼はすごい。何日か前には力強い投球をして、今日は打撃で見せつけた。感心した。よく練習するし、球場でも楽しんでいるし、泣き言も一切言わない。打撃練習だけで、パワーがすごいことは分かると思う」と語るように打者・大谷の打撃センスと飛距離はナインの誰もが認めるところ。

 キャンプ中のフリー打撃から、2度のMVP男・トラウトや将来の殿堂入りが確実視される614本塁打のプホルスを圧倒する飛距離のアーチを量産しその能力の高さを周囲に認めさせてきた。

 日々の練習の7割以上が投手メニューであるにもかかわらず、試合で結果を出してしまう大谷をかつての同僚、日本ハム・中田翔内野手(28)は「本当にばからしくなってくる」と嫉妬し、その天才ぶりを認めるしかなかった。

 つまり、恩師である日本ハム・栗山監督が1号弾について「打つ方に関しては心配していなかったし、みんなが思っているところで打つのが翔平らしい」と解説するように「二刀流・大谷」の課題は日本ハム時代の5年間から一貫して、投手としてのグレードを上げることなのだ。その時間を確保するアドバンテージを「打者・大谷」が出場2試合目、そして3試合目の連続弾で作ったことになる。

「打者・大谷」に支えられた「投手・大谷」は試合前、次回8日(同9日)のアスレチックス戦に向け本拠地・エンゼル・スタジアムで今週1回目のブルペン調整を行った。