【カルフォルニア州アナハイム3日(日本時間4日)発】エンゼルス・大谷翔平投手(23)が本拠地エンゼルスタジアムでのデビュー戦となったインディアンス戦に「8番・DH」でスタメン出場。その一死二、三塁の第1打席でメジャー第1号となる3ランホームランを放った。

 味方が2ー2に追いついた直後の初回、一死満塁で本拠地初打席を迎えた大谷。その4球目に相手先発・トムリンが適時暴投を犯し逆転。直後、6球目の甘く入ったカーブを捉えると打球はグングン伸びてエ軍ファンの歓声とともに右中間席に飛び込んだ。

 割れんばかりの歓声がさらにヒートアップするスタジアム。その中を気持ちよさそうにダイヤモンドを一周しベンチに戻った大谷をナイン、首脳陣は完全無視するという「サイレント・リートメント」という手法で歓迎。誰も出迎えてくれないベンチで大谷は一人“エア・ハイタッチ”をしながら、それでも無視を決め込むナインの後方から最後はシビレを切らしキンズラーに抱きついた。

 それを合図にナインが大谷を取り囲み、2日前に先発投手として初勝利を挙げたばかりの二刀流の最初の偉業をたたえた。さらに大谷はナインに促されスタンドのカーテンコールにヘルメットを取って応える。メジャー6打席目、本拠地初打席でマークした一発は397フィート(約121メートル)だった。

 3回の第2打席でも右前打を放ち初のマルチ安打を放った大谷。先発として初勝利を挙げたルーキーがその2日後に初本塁打をマークするという記録がメジャー史上何例目なのかを調べるため、エ軍広報部は急激にバタつきはじめた。