西武からFA移籍後初登板で初白星 巨人・野上の心の支えは雑草魂

2018年04月02日 16時30分

野上は6回途中2失点と好投

 巨人にFA加入した野上亮磨投手(30)が6回途中2失点の奮投で、移籍後初登板初白星を手にした。巨人最初のお立ち台では「(チームとして)勝ち越したかったので、自分の仕事をキッチリしようと思った。ルーキーの大城が強気に引っ張ってくれた」とこの日がプロ初先発マスクだった若い女房役に感謝。そして「最高です!」と笑顔をはじけさせた。

 首脳陣の評価も上々で、由伸監督は「粘り強さというか、制球の良さというか、持ち味は出せたのかなと思いますし、ナイスピッチングだった」。斎藤投手総合コーチも「真っすぐもオープン戦より速くなっているし、一発もソロだから良かった」と合格点を出した。

 そんな野上の心の支えになっているのは、厳しかった球児時代だ。自身の野球人生を「雑草魂です」と振り返る。“雑草魂”といえば上原の座右の銘としても有名だが、実は野上にも苦労の道のりがあった。

 福岡・太宰府出身の野上は鹿児島・神村学園高から日産自動車を経て、2008年ドラフト2位で西武に入団。高3時の05年にはエースとしてセンバツ準優勝を経験するなど、球歴は順風満帆に見える。だが野上によれば「シニア(筑紫エンデバーズ)でも3番手投手だったし、野球は中学で辞めるつもりだった」という。

 03年に男子野球部を新設した神村学園高には「先輩がいないから楽だと思って」進んだが、当時の環境は想像した以上に厳しいものだった。「グラウンドは整地されてなくて、道具は女子野球部に借りた。毎日、石を50個拾うのがノルマ。ある日、グラウンドを掘ったら軽トラック半分の大きさの石が埋まっていたこともあります」。野上は「その苦労があったので、野球ではそう簡単にはめげない」と胸を張る。

 この日は「雑草魂」の“本家″上原も8回に3番手で登場。3人でピシャリと封じ、自身の白星に花を添えてもらった。「まだ投手陣で上原さんの歓迎会をできていないんです。自分がチームの勝利に貢献して、いいムードでやりたかった」と笑みを浮かべ、うたげを心待ちにした野上。巨人に2人目の“雑草″が加わった。

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