【カリフォルニア州オークランド1日(日本時間2日)発】エンゼルス・大谷翔平投手(23)が1919年のベーブ・ルース(レッドソックス)以来となる開幕4試合の中で投打二刀流出場を果たした。アスレチックス打線を相手に6回を1本塁打を含む3安打3失点でチームの7―4の勝利に貢献し初白星をマーク。ストレートの最速は160キロ、92球を投げ68・5%の63球がストライクだった。

 試合後、大谷は「個人的にもチームとしても勝ってよかった」とホッとした表情。7番・チャプマンに甘く入ったスライダーを初被弾した2回の3失点を振り返り「ひと言でいうともったいない。あれで負けていたら悔いが残る。先制してもらって、逆転されてしまったことは流れ的にもよくはない。勝てるピッチングではないのかなと思う。ただ次に逆転してもらって、しっかり切り替えられたのは良かった」と反省を口にした。

 一方で、投手デビュー戦のマウンドから見えた景色を「すごく周りが近く感じました」と回想。「全体的には楽しかったですし、そっちの気持ちの方が緊張感を上回っていた」と感想を語っていた。

 この日はこれまで課題としていた決め球・フォークボールの精度が抜群。大谷は「本当に今日はそこ(フォーク)次第だったので低めのボールをしっかり止めてくれた捕手のマルドナドに感謝したい」と頼れる女房役への感謝も忘れていなかった。