“絶対エース”が…菅野の気になる炎上原因

2018年03月31日 13時00分

菅野は福留に先制弾を許すなど精彩を欠いた

 絶対エースがまさかの炎上だ。巨人・菅野智之投手(28)が阪神との開幕戦(30日、東京ドーム)に先発したが、自己ワーストの12安打を浴びて7回5失点の大乱調。フレッシュな顔ぶれの新打線も振るわず、試合は1―5で敗れてチームは6年ぶりの黒星発進となった。初陣の緊張だけで片付けられない右腕の結果には、周囲も首をかしげるばかり。万全で迎えたはずのマウンドのどこに落とし穴があったのか…。

 よもやこんな展開が待っていようとは――。天敵に浴びた一発をきっかけに、菅野が猛虎打線の餌食となった。初回を無難に立ち上がった2回一死、通算打率3割5分3厘と苦手としていた福留に、カウント1―1から投じたのは外角高めへの149キロ直球。失投とは言い切れない一球だったが、技ありの打撃で左翼ポール直撃のソロ本塁打とされてしまった。

 エースは続く大山からさらに3連打を浴び、二死後に高山の内野安打で2点目を献上。本来の高い修正能力は発揮されず、3回も二死無走者から再び福留に外角直球を中前にはじき返されると、大山には外角高め149キロ直球を右翼スタンドまで運ばれた。

 福留には結局3安打を許したほか、終わってみれば、投手以外のスタメン全員安打を許すという屈辱の結果。「一選手としてちょっと情けない。(開幕戦は)143分の1とは考えていないですし、期待に応えられなかったのは申し訳ない気持ちでいっぱいです」。4度目の大役で初めての敗戦投手となった菅野は静かに反省の弁を口にした。

 右腕によれば、調子自体「良くはなかった」という。斎藤投手総合コーチも「全体的に球が高かった」と指摘したが、それでも悪いなりに抑えてきたのが菅野だ。もちろん、開幕独特の緊張感はあっただろう。由伸監督も「それは誰しもあると思いますよ」と思いやったが、何かほかに炎上の理由はなかったのか。

 試合後、スタッフの一人は「球自体はあんなに打たれるほど悪いように見えなかった。真っすぐでも変化球でも、阪神の打者が揃って気持ち良くバットを振り切っていたのがちょっとね」と気になることをつぶやいた。菅野も相手が明確な対策を練って臨んできたのは感じ取ったようだ。「早打ちしてくるっていうのは分かっていたんですけれど、阪神打線が意図のある攻撃だったというか…。右打者は逆方向、左打者も狙い球を絞ってきているような感じだった」と冷静に振り返った。

 開幕投手の重圧やコンディションが炎上の原因であれば、次回以降の心配は無用かもしれない。だが相手が何かしら“攻略法”を握っているのなら問題だ。「全部がダメだったわけではなくて、結果的に5点取られましたけど、そのなかでもプラス材料もあった」と収穫も口にした菅野。波乱の幕開けは何を意味するのか…。巨人のエースと虎打線の激突から、がぜん目を離せなくなった。

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