エンゼルス大谷の初打席初安打に米メディア手のひら返し

2018年03月31日 12時00分

メジャー初安打から一夜明けた大谷はブルペンで投球練習に臨んだ

【カリフォルニア州オークランド30日(日本時間31日)発】二刀流右腕が投手デビュー前に“完封勝利”だ。アスレチックスとの29日(同30日)の開幕戦にフル出場し、メジャー初打席で初安打を放ったエンゼルスの大谷翔平投手(23)に対する評価を巡って、米メディアが手のひら返しの論調を並べた。

 オープン戦での大谷は11試合に出場して32打数4安打で打率1割2分5厘と低迷。慣れない環境での慣れない投手との対戦でタイミングを合わせることに苦戦したことから、米メディアの中からは「23歳の大谷が3Aでシーズンをスタートさせるのは自然な流れ」とする声まで上がっていた。

 それが打者デビューとなった開幕戦の第1打席で初球を右前打するや一転した。その後の4打席で内野ゴロ3つに空振り三振だったにもかかわらず、地元のオレンジカウンティー・レジスター紙は「リラックスした大谷がDHとして最初のテストをパスした」との見出しで順調な滑り出しを紹介。ソーシア監督の「打者と投手で2人の選手がいるようだ。一人(打者)の方は、よりリラックスしていた」との談話を取り上げ、環境への順応がさらに進めば「打者・大谷」のメジャー適応に大きな問題はないとの見通しを伝えた。米全国紙USAトゥデーのボブ・ナイチンゲール記者も自身のツイッターで「大谷がオープン戦での成績がどれだけ無意味かを証明した」と速報するなど、大谷を囲む米メディアの環境は一変しつつある。

 投手としても1日(同2日)のアスレチックス戦でベールを脱ぐ。「ベーブ・ルース以来、誰もやろうとしてこなかった二刀流というチャレンジを多くの人間が応援している。大きな変革が起こらないことが常態化しているMLBで、新しい挑戦をしようとしている大谷に米国人は期待している。(1日の)日曜日の試合で彼がマウンドに立ったら100年ぶりの偉業が始まるんだ」とはワシントン・ポスト紙のデーブ・シェイニン記者。普段は辛口の論調も目立つ米メディアも、歴史の変革に挑む23歳に惜しみないエールを送っている。