巨人・岡本誓った 村田への恩返し

2018年03月30日 16時30分

打撃練習に励む岡本(左)の前で笑顔の由伸監督

 プロ野球はいよいよ30日にセ、パ両リーグが同時開幕する。本拠地・東京ドームで阪神を迎え撃つ巨人の注目は阿部とのバトルを制し「6番・一塁」を射止めた岡本和真内野手(21)。チームの若返りの代表格とも言える若武者の胸にはどんな覚悟が秘められているのか。

 開幕前日の29日、巨人は全体練習を行い、最後の調整を終えた。就任3年目の指揮を執る由伸監督は「いいスタートが切れればいいんですけど、とにかく選手たちが一年間、コンディションを崩さず、いい一年にしてほしい」と語った。

 昨季は11年ぶりのBクラスに沈み、秋から徹底的に戦力の底上げを図ってきた。その中からシ烈な競争を勝ち抜き、開幕オーダーに名を連ねたホープは岡本と2年目の吉川尚だ。生え抜きの大砲候補として大きな期待を背負う岡本はオープン戦で4本塁打、12球団トップの15打点をマーク。ベテラン阿部とのスタメン争いにバットで打ち勝ち、4年目にして覚醒の気配を漂わせる。この日、フリー打撃で快音を連発した岡本は「打撃ができて一軍に残れたと思っているので。でも、今からが勝負。もっと気を引き締めていきたい。初めが大事なのでいいスタートを切れるようにしたい」と力を込めた。

 新たな背番号に誓う決意がある。昨季限りで巨人から自由契約となった村田(現BCリーグ栃木)の「25」を継承。開幕スタメンを勝ち取った今も「やっぱり重いですよ」としみじみ責任の大きさを実感している。

 岡本にとって村田は兄貴分であり、師匠だ。入団当時から何かと目をかけてもらい、グアムでの自主トレにも同行した。オフに球団の若返りの方針で村田は退団。独立リーグからNPB復帰を目指し、離れ離れとなったが、師弟の絆まで消えてはいない。岡本は「そりゃあ気になりますよ。動画で全部見ています。本塁打を打ったのも見ました」と村田の動向をチェックし続けている。

 もちろん、自分がやるべきことは分かっている。かわいがってもらった分、岡本が恩返しする番だ。「今度は僕(が活躍する姿)を見てもらいたいです」

 開幕スタメンは岡本にとって2年連続ながら昨季は打棒が振るわず4月下旬には二軍落ちし、シーズンのほとんどをファームで過ごした。村田の恩に報いるためにも、今年はぶざまな姿は見せられない。