大谷マイナーを勧める米メディアにエンゼルスGM反論「霧を見るな、灯台を見ろ」

2018年03月27日 16時30分

オープン戦の前に前田(左)と談笑する大谷

【カリフォルニア州ロサンゼルス26日(日本時間27日)発】信じる者は救われるということか。エンゼルスの大谷翔平投手(23)の開幕ロースター(25人枠)入りを巡って、米メディアからマイナースタートを勧める慎重論が鳴りやまない。そんな中、ビリー・エプラーGM(42)は本紙の直撃に「彼に能力があるのは間違いない」と力説。二刀流右腕への揺るぎない信頼を改めて強調した。

 メジャー27球団が争奪戦を展開した大谷への米メディアの関心度は依然として高い。しかし、オープン戦などの実戦では、打者としては28打数3安打で打率1割7厘、投手でも5試合で計13イニングを投げて19失点と結果を残せなかったことから、今では厳しい目を向けている。

 米メディアがこぞって指摘するのは「メジャー環境への対応の遅れ」で、3Aでの緩やかなスタートを勧める慎重論が根強い。米スポーツ専門局ESPN(電子版)も「大谷は開幕ロースターに入るのだろうか?」という特集記事を組み、本番を3日後に控えたエンゼルスが、開幕25人枠の取捨や先発枠を開幕投手のリチャーズ以外発表できずにいる状況を伝えている。

 大谷はキャンプ地最終登板となった24日のマイナー紅白戦でも4回2/3を投げて被安打2ながら6四死球、2暴投と制球に苦しんだ。それでもソーシア監督が「素晴らしい投球」と振り返ったことから、ESPNは「エンゼルスは大谷をメジャー25人枠にとどめる義務を感じているのかもしれない」とした上で、まだ23歳と若い大谷が適応に確実なステップを踏み、球団にとっても最善策になるのは「マイナーリーグでの開幕だ」と断じている。

 そんな声は当然のことながら球団幹部にも届いているが、大谷の獲得に尽力したエプラーGMは本紙の直撃に「考え方は常にシンプルだよ。『霧を見るな、灯台を見ろ』ということ。今は様々なネガティブが迷い込んでくるけど、目の前の光に集中しよう。ボクはそんなふうに人生を過ごしてきた」と自らの人生訓を語ると、こう続けた。

「彼に能力があるのは間違いない。われわれはNPBがMLBに最も近いリーグであると考えているし、日本ハムから得た情報を元にトレーニングを進めている。どんな球をどのように投げたのか。何スイングして何本、どの方向に打ったのかを照らし合わせた時に、何か『良くない傾向』は何一つ出てきていない。だからプロセスを前に進めることができている。クラブハウスに溶け込むプロセスについては、これ以上ないくらい順調。GMの役割としては、それが一番の仕事だよ」

 エプラーGMの話を聞く限り、大谷の開幕25人枠入りは確実だが、それは現実の決断になるのか。