エンゼルス大谷 マイナーの紅白戦で2失点も指揮官「素晴らしい投球」

2018年03月25日 11時50分

マイナーの紅白戦に登板した大谷

【アリゾナ州テンピ24日(日本時間25日)発】エンゼルス・大谷翔平投手(23)がマイナーの紅白戦に登板。これがキャンプ地最終登板で、ソーシア監督、エプラーGMらが見守る中、打者21人に85球を投げ、2安打2失点、6四死球、5三振だった。アリゾナでの5試合の登板(計13回)で19失点と開幕に向け準備不足の感は否めない。初登板が予想される31日(同4月1日)のアスレチックス戦(オークランド)までの残り1週間で、どこまで状態を上げられるか不安は尽きない。

 判定不能の85球だった。特別ルールで球数でイニングが区切られたため1、2回は二死のまま打ち切り。それでも1Aクラスも交じるマイナーリーガー相手に4イニング連続与四球、ストレートのすっぽ抜けによる3試合連続死球(計4つ)が、キャンプ最終日の投球というのは厳しいと言わざるを得ない内容だった。

 投球の軸となるストレートの制球がまだ安定せず、右打者の内角高めに抜ける。それを修正しようとするあまり今度は外角低めに引っかけてしまう…。試行錯誤はこの日も続いた。エプラーGMらがよりどころにしていたストライク率は5登板でワーストの48・2%だった。

 4回無死一、二塁からようやく制球が安定し始め、最後は3者連続三振を含む7者を連続凡退に打ち取ったが、本番を想定した場合、立ち上がり3イニングの制球が安定しなければ、大量失点を招き、続投はまずあり得ない。本番を1週間後に控えた先発投手の状態としては、不安ばかりが募る投球だった。

 それでも大谷の口からネガティブな言葉は一切出てこなかった。「今日はスプリット中心に投げようと思っていたので、序盤に多めに投げられてよかった。どのカウントからも投げていたので、そうなるんじゃないかなと思っていた」と4回までの6死四球の要因を説明。

 その上で「今日に関しては紅白戦だったので、通常の試合ではできないことをやろうと思った。極端な話、3ボールからでもスプリットを投げようと。その意味ではいい練習ができた」とアリゾナ最終登板が、まだ調整の最終段階ではないとの認識を示した。

 この日でキャンプを打ち上げたチームは試合後、アナハイムへ移動し25日(同26日)からロサンゼルスの2球場でドジャースとのハイウエーシリーズ3連戦を行い開幕に向けた総仕上げにかかる。

 大谷は「帰ったらすぐに試合があって開幕がくる。一日一日が大事だなと思いますし、環境が変わってまたどうなるか。一日一日を大事にしながら、シーズンで勝てるように頑張りたい」と残りの時間を使って、継続的に課題に取り組む姿勢を見せた。

 ソーシア監督は「確かに序盤は大ざっぱなところもあったが、そこは彼が調整している部分もあるし大丈夫だろう。(明日以降の)様子を見てということになるが、素晴らしい投球だった」とネット裏で見ていたギャラリーのため息とは異なる評価基準で、大谷の“順調ぶり”を強調した。

 いずれにしろ29日にはシーズン開幕、31日には敵地オークランドで全米が注目する165キロ右腕がベールを脱ぐ。その時までに、どこまで状態の改善を進められるか。言い訳の利かない待ったなしの勝負がいよいよ始まる。