【アリゾナ州テンピ22日(日本時間23日)発】エンゼルス・大谷翔平投手(23)のアリゾナ最終登板が本拠地で行われる24日(同25日)のマイナー紅白戦に決まった。ソーシア監督が「大谷とトロピアーノが土曜日の紅白戦で投げ合う」と語った。

 大谷はこの日、マイナー戦(3A、2A戦)の出場前にブルペンで38球の調整を行い、投球後にはナギー投手コーチとキャンプ中の継続課題であるマウンドの急傾斜に対する体重移動について約10分間話し合った。

 大谷自身は紅白戦のテーマを「自分の投げ心地もそうですし、キャッチャーとの感じや打者との距離感、そのトータル的なものを確認できればいい」としていた。だが、ダイヤモンドバックスとの本拠地最終戦に登板させないと下した決断に、首脳陣の苦悩がにじんでいる。

 そもそも、大谷はまだメジャー相手にオープン戦で2試合(2回2/3)しか投げておらず、9失点(自責8=防御率27・00)の炎上ぶりからは、先発ローテーションの一角として開幕を迎えられる状態ではないだろう。

 この日、ブルペンを見たソーシア監督の「よかった。土曜日の登板が楽しみだ」と取ってつけたような前向きコメントが嫌な予感を増幅させている。