大谷の取材現場混乱 試合後会見を一方的に中止

2018年03月22日 11時30分

大谷(右)の取材対応を巡ってミード広報部長は困惑している(写真は2月)

【アリゾナ州テンピ21日(日本時間22日)発】エンゼルスの大谷翔平投手(23)の取材対応を巡り、球団広報が釈明に追われるなど混乱が広がっている。20日(同21日)のダイヤモンドバックス戦に8番・DHで出場した大谷は、6回一死無走者の第3打席でマイナーの左腕から中前へ、16打席ぶりの安打を放った。しかし、その試合中に球団広報から「試合後に予定されていた大谷選手の会見は中止になります」と一方的な発表があり、日米報道陣との間でひと騒動が持ち上がった。

 当初、球団側の言い分は「明日、大谷選手はオフデーなので今日は取材対応なしということで理解してほしい」という苦しいもの。納得できないメディアが球団在籍39年のティム・ミード広報部長に説明を求めるも「詳しいことは言えないが理解してほしい」と苦渋の表情を浮かべるばかり。実は、大谷がスムーズにチームに適応するためキャンプ直前に球団が「大谷は必ず1日1回取材の場を設けるので、それ以外の場所での個別取材はしないでほしい」と要請。日米メディアは順守したが、キャンプ2週間目で早くも変更された。

 報道陣と話し合うことなく「登板日以外のDH出場では特筆すべき出来事が起こらない限り、その最終日にのみまとめて取材対応する」。一方的に通達してきた。納得がいかない報道陣に球団側は「あなた方の不満は十分理解している。ただ、これは理解してもらうしかない」とするのみ。

 そして、この日、またしても突然変更された。ミード広報部長は相変わらず「詳細は言えない」と繰り返すのみだった。

 何が起こっているのか。球団関係者、米メディアの間でささやかれているのはにわかに信じることはできないが、大谷の背後に“グループ”が存在し、影響力を行使しているというものだ。実際、大谷のキャンプイン前にロサンゼルス・タイムズ紙やヤフースポーツといった米大手メディアが代理人のネズ・バレロ氏に大谷の独占インタビューを申し込み、快諾を得ていたにもかかわらず最終的に消滅。ある米メディアは「残念ながら大谷はネズのコントロールの及ばない選手」と皮肉った。

 それだけではない。前日、チームの顔であるマイク・トラウト外野手(26)とともに大谷が米人気スポーツ誌「スポーツ・イラストレイテッド」の開幕特集号(西海岸版)の表紙を飾ることが発表された。ミード広報部長は「大谷は表紙のみの登場でインタビュー記事などは一切掲載されていない」と強調し、「彼はまだ(メジャーで)何の功績も残していない選手なので単独インタビュー取材は全て断っている」と説明した。

 ところが、球団が規制しているはずの大谷の単独インタビュー記事が日本の一部雑誌に掲載されている事実を報道陣から告げられると、その表情は一変。「それは球団が関知していないもの。“日本側”が勝手に行ったものだ」(ミード広報部長)と再び渋面をつくることになった。

 果たして大谷の取材対応の変化は本人の意思なのか。それとも“グループ”が実在し、影響力を行使しているのか。いずれにせよ、今後も混乱は続くことになりそうだ。