巨人・上原は最高のナマ教材 内田コーチ「一流の球質見るだけで違う」

2018年03月15日 16時30分

ジャイアンツ球場で調整する上原

“ナマ上原”をしゃぶり尽くす。カブスからFAとなり、10年ぶりに巨人へ復帰した上原が14日、ジャイアンツ球場での二軍練習で2度目の打撃投手を務めた。この日対戦した相手は5人だったが、その人選には隠された狙いがあるという。

 この日の上原は右打ちの増田とドラフト7位ルーキーの村上海斗外野手(22=奈良学園大)、高山(育成)、左打ちの柿沢とマルティネス(育成)と対戦。今回は投球前に打者へ球種を伝えずに34球を投げ、安打性の当たりは2本。上原は「前には進んでいますけど、まだまだかな。スプリットがイマイチ。(理想型は)直球と同じ軌道で落ちること。まだ1回上に浮くような感じがあるので」と課題も口にした。

 順調にいけば、20日前後の一軍合流が見込まれる上原は中1日を空けて16日にも再登板する予定。これを絶好のチャンスと捉えているのが二軍首脳陣だ。帰国後、初登板した11日は亀井や石川ら4人が打席に立ったが、この日は打者を総入れ替え。その狙いはどこにあるのか。内田二軍打撃コーチによると上原の要望は「右、左をお願いします」だったことから「誰をという指定はなかったから、メンバーはこちらで決めた。球数は少なくても、一流の球質を見るだけでも違う。いい経験になるから変えたんだよ。次も変えるつもり」。捕手も同様で前回バッテリーを組んだ高山(育成)から宇佐見に変更した。昨季までメジャーの第一線で活躍した選手を体感する機会はめったになく、首脳陣は全体練習の中でできる限りの手を尽くしている。

 実際、上原の前回巨人在籍時にフリー打撃で対戦したことがあるという球団スタッフは「球種を伝えられても前に飛ばなかったです。別の選手にマウンドから『ど真ん中に投げるからスタンドへ放り込め!』と叫んで投げたこともあったのですが、きれいな回転で本当にど真ん中に来た。一流の投手の制球力や球の回転は、これだけすごいということを若いうちに知ることができたのはいい勉強になった」と振り返る。また、別のスタッフは「捕手も一流投手を知ることで他の投手にアドバイスもできるし、その投手がどのレベルにいるのかも知ることができる」と強調した。

 いわば、上原は最高の生きた教材。早くも計り知れない効果をもたらしている。