【アリゾナ州テンピ12日(日本時間13日)発】エンゼルス・大谷翔平投手(23)が当地で行われたレッズ戦に「7番・DH」で先発出場。過去2度のノーヒッターを達成している通算66勝右腕ベイリーとの対戦では連続遊ゴロなど4打数無安打。通算打撃成績を18打数2安打(打率1割1分1厘)とし、再び低空飛行を続けている。

 前日のレンジャーズ戦で12打席ぶりの安打を放ったものの、大谷の打撃不振はまだ出口が見えない。日本人投手に比べ投球フォームに「間」のない外国人投手にタイミングが取れず、現在悪戦苦闘中。自分の間が取れないことでトップの位置が決まらないまま慌ててバットを振りに行く、自分との闘いが続いている。

 大谷は「4打席立って数を見れたことは良かった。(4打席とも)しっかり捉えた感じで振りにはいっている」としながら「結果的に差し込まれているというのは(タイミングが)テークバックから振りにいく段階で少し遅れている感じがする。(ボールの)見え方の違いというよりは(ボールへの)入り方の違いかなと思う」と自分の間で打てない苦悩を柔和な表情で解説した。

 その上で「(相手投手の)投げ方が独特だったりとかは仕方のないことなんで、それに合わせられるテークバックの取り方が必要なんじゃないかなと思う。まずはしっかり自分の入り方を出せた中で、反応がどうなのかというところがその先に来る。そして、やっぱり変えなきゃいけないところがあったらしっかりそこを修正していきたい」と新たな環境での適応の心構えを説明。さらに「全部が全部、最初からうまくいくことはないですし、それを最初からイメージしては来ていない。うまくいかないことが出てきた時にどうするかが大事。ヒットが出ないより出た方がすっきりはすると思いますけど、納得できる形の打席を増やす方が、いまの段階では大事なんじゃないかと思います」と続けた。

 12打席ぶり安打の後には再び6打席連続凡退のトンネル…。明日13日(同14日)のチーム休日に大谷はマイナー選手を中心とした紅白戦に出場し、打ち込みをする予定。疲労もある中で現状打開の道は意外と険しいのかもしれない。