今季の巨人で期待したい選手は高木&吉川光

2018年03月14日 11時00分

育成からの再昇格を目指す高木

【赤坂英一 赤ペン!】今季、巨人で頑張ってほしい選手を2人挙げたい。新戦力のゲレーロや野上、若手野手の岡本や吉川尚ではなく、左腕投手の高木と吉川光だ。

 高木は一昨年野球賭博に関与して一時資格停止処分を受け、これが解除された昨年に育成選手として復帰。今年は支配下契約を目指し、オープン戦で中継ぎ登板を続けている。一般企業でいえば、不祥事でクビになった元社員がアルバイトとして戻してもらい、正社員に再昇格しようと奮闘中、ということになるか。

 野球賭博事件発覚後、NPBでは撲滅のための啓蒙運動を開始。「絶対ダメ! 野球賭博。賭博常習者との交際も同罪」と書かれたポスターを12球団に配布し、選手用のロッカーや食堂に貼り出させた。高木は毎日のようにこれを目の当たりにしながら、もう少しで一軍に復帰できるところまでこぎつけたわけだ。

 再び支配下選手に返り咲いて活躍すれば、巨人では球団史上初、球界においても画期的な出来事となる。巨人の生え抜きのドラマだけに、ファンの感動も呼ぶはず。高木の一層の頑張りと、鹿取GMと高橋監督の英断にも大いに期待したい。

 一昨年オフ、日本ハムからトレードで加入した吉川光ももがいている。移籍1年目の昨季は交換相手の大田が大活躍した一方、吉川光は制球難で先発から中継ぎに降格。ようやく9月に移籍後初勝利を挙げたが、その後は2試合連続5失点で、わずか1勝にとどまった。

 高木が出戻りのアルバイトなら、吉川光は期待を裏切った中途入社の正社員だ。誰もが認める力を持ち、過去にそれなりの実績もある分、余計歯がゆさを感じさせる。

 元来浮き沈みが激しいタイプで、2006年秋のドラフト1位で日本ハム入団。6年目の12年に14勝(5敗)を挙げ、MVP、最優秀防御率(1・71)も獲得して優勝に貢献した。ようやく開花したと思ったら、翌13年は7勝15敗でリーグ最多敗を記録する。このときの自己分析の弁。

「迷いがあった。ボールもフォームもイメージと違って、変だ変だと思いながら投げていました」

 今年はその迷いを克服したのか、オープン戦初登板だった7日のロッテ戦は、先発して5回を4安打2失点。「こういう投球を続けていけば大丈夫かな」と手応えを得たらしい。これが続くようにと、ファンもハラハラしながら祈っている。

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