【アリゾナ州ピオリア発】マリナーズのイチロー外野手(44)のオープン戦初出場をシアトルの地元メディアは12日(日本時間13日)、大歓迎ムードで伝えた。6年ぶりに古巣に復帰したイチローは11日(同12日)のレッズ戦に1番・左翼で出場し、3打数無安打、2三振だった。ファンは1回の打席では総立ちで拍手を送り、試合中に何度も「イチロー」コールが上がるなどマリナーズのキャンプ地本球場は異常な盛り上がりを見せた。

 シアトル・タイムズ紙(電子版)は、イチローがゴルフカートに乗ってグラウンドに現れると、球場全体が興奮に包まれたと詳細に描写。「彼がセーフコ・フィールドでの開幕戦で受ける歓迎は、さらにドラマチックで熱狂的なものになると想定するのは容易なことだ」と報じた。

 また米スポーツ専門局ESPNラジオ・シアトル(電子版)は「イチローにとって良い一日だった」との見出しで伝えた。“復帰戦”では1番に入ったイチローは開幕後は何番を打つのか。「シーズンでは下位打線のどこかに入るだろう。彼は理解してくれた。多方面で勝利に貢献できる」とサービス監督のコメントを紹介し、今季の役割を説明した。

 イチローはこの日、ホワイトソックス戦に2番・左翼でスタメン出場した。外野手に故障者が続出しているため、開幕戦でのスタメン出場は濃厚とみられている。29日(同30日)にセーフコ・フィールドで行われるインディアンスとの開幕戦はレジェンドの帰還で感動と興奮に包まれるのは間違いない。今から楽しみだ。