阪神が7日のDeNA戦(甲子園)に1―3で敗れ、オープン戦開幕から5連敗を喫した。DeNA投手陣を攻略できず、わずか3安打の敗戦に金本知憲監督(49)は「狙い球を絞れていないしタイミングも少し遅い。ストライクゾーンが広いなりの対応をしないといけない」と嘆き節。片岡ヘッド兼打撃コーチも「打てないというより受けているように感じた。積極的にいく姿勢を見せてほしい」と若手野手陣に活を入れた。

 キャンプ総括で「これまでのチームで一番、今が強い!」と過去最高の評価をした矢先の連敗続きとあって心配になりそうなものだが、金本監督は「全然関係ない。(勝ち星は)シーズン中に取ってあるから」と意に介さない。さらに、チーム内からも「一昨年が優勝、去年が3位とオープン戦で勝ち過ぎなところがあって逆に監督は気にしていたくらい。今負けていても問題ない」「DeNAはシーズン同様のメンバーで継投も本番モード。それに比べてうちはお試し期間。オープン戦終盤に入ってこんな状況ならまずいが、まだまだ大丈夫」と楽観論が噴出している。

 試合後、大阪市内で行われた激励会で坂井オーナーは「負けが込むと迷い込んでしまうこともあるが、優勝を信じて自信を持って信じた道を進んでいってほしい。執念を持って勝ちに向かってほしい」と13年ぶりのリーグ制覇を厳命したが…。ここからV字回復といきたいところだ。