巨人復帰秒読みの上原 起用法は「リリーフ」か「先発」か

2018年03月07日 16時30分

巨人時代の上原(2004年7月)

 巨人復帰は時間の問題だ。カブスをFAとなっている上原浩治投手(42)に対し、古巣は近く正式なオファーを出す見込みとなっている。両者の間に高いハードルは見当たらず、一気に決着となる可能性が高い。チームは6日のロッテ戦(ZOZOマリン)に5―6でサヨナラ負けしたが、世代交代が進むナインの中で実績十分のベテラン右腕はどんな役割を果たせるのか。現場では早くも起用法を巡る議論がスタートしている。

 上原は前日5日に滞在先の米ボルティモアから帰国した。日本球界復帰へ心が傾いていることを認めた上で、巨人が獲得に動く姿勢を示していることに「そういう話はうれしいですよね」と反応。2008年以来となる古巣復帰に前向きな姿勢を示した。

 巨人の石井球団社長は先日、上原復帰の可能性について「春っぽい明るい話。野球ファンの人たちも実現するのであれば喜んでもらえるだろう」と発言。6日、鹿取GMは「まだお話しすることはありません」と慎重な構えを崩さなかったが、交渉は水面下で進展している模様で、話は一気にまとまりそうな気配だ。

 では、古巣に戻った上原に求められる役割は何か。巨人時代は先発としてエースの役割を果たしたが、メジャー移籍後は球団を渡り歩きながら屈指のリリーバーとしての名声を高めていった。昨季も中継ぎとして49試合に登板し、3勝4敗、防御率3・98だった。

 若手にとっては存在そのものが貴重な手本となる。ただ戦力として現場の念頭にあるのは、やはりメジャーで慣れたリリーフとしての働きだ。首脳陣からは「阪神の“JFK(ジェフ・ウィリアムス、藤川、久保田)”のように、リリーフ陣が絶対的なチームは強い。投げる順番はともかく、(上原が加われば)ブルペンの厚みは増す」「上原を使える計算が立てばカミネロを外してヤングマンを先発で使う道も見える」との声が聞かれる。

 新外国人のテイラー・ヤングマン(28=前ブルワーズ)はこの日のロッテ戦に先発して4回4安打2失点。本塁打こそ許したが、力で押す投球には光るものがあった。由伸監督も「内容的なものはまだな部分もあるが、結果としてはまずまずかな」と評価。期待していた畠が急性腰痛の回復遅れで開幕絶望的となるなか、使えるものならローテーションに組み入れたいのが首脳陣の思いだろう。

 一方、ネット裏のライバル球団007も上原の復帰情報には敏感に反応している。助っ人を含めたチーム編成を大きく左右するだけに当然で、そんななか、某セ球団スコアラーは「いっそのこと先発で使ったら面白いかも。5回100球投げてくれたら十分でしょう。こちらから見ると、リリーフ陣を再編するより(巨人の)リスクが低いようにも思えます」と話した。

 もちろん、すべては右腕の復帰が決まってからの話だが…。気の早い球界では上原復帰の狂騒曲が流れ始めている。