【アリゾナ州グッドイヤー発】エンゼルスの大谷翔平投手(23)は5日(日本時間6日)、敵地のレッズ戦に2番・DHでスタメン出場。第1打席では相手の超美技に長打を阻まれた中飛、三ゴロ、遊ゴロと3打数無安打だった。

 2月27日(同28日)のロッキーズ戦以来、6日ぶりの打者出場となった大谷は昨年メジャーデビューし5勝(8敗)をマークした24歳右腕・ロマノのスライダーをうまく捉えた。打球はきれいなラインドライブで左中間へぐんぐん伸び、長打かに思われた。

 しかし、この打球に2012年にマイナー(1A+2A)で年間155盗塁を決めた中堅・ハミルトンが俊足を飛ばして猛チャージをかけると最後はダイビングキャッチ。相手の超美技に長打をもぎ取られた。

 その後も3回一死二塁で初球ツーシームを引っ掛け三ゴロ、4回二死二塁では2番手左腕・クロケットのツーシームの前に遊ゴロと凡退し2試合連続の3打数無安打で交代。オープン戦通算は7打数1安打、打率1割4分3厘となった。

 大谷は「(第1打席は)詰まっていたので抜けないかな。手を出していけたのはよかったと思います。(DH出場は)久しぶりだったので打席の中で多く手を出していけたのがよかった」と3打席ともバットを振っての凡退を前向きに捉えていた。

 またこの日、マーリンズからFAとなっているイチロー外野手(44)が同じア・リーグ西地区のライバル球団、マリナーズへの6年ぶり復帰が合意間近との報を受け、大谷は「ぜひボクがメジャーの試合に出て一緒にプレーできたらうれしい」とコメント。レジェンドとのグラウンドでの初競演を心待ちにしていた。