イチロー マリナーズの方針転換で6年ぶり復帰

2018年03月07日 07時00分

マリナーズと合意間近のイチロー

【アリゾナ州ピオリア発】マーリンズからFAになったイチロー外野手(44)が2012年途中まで所属していたマリナーズとメジャー契約で合意間近であることが5日(日本時間6日)分かった。USAトゥデー紙など複数のメディアが報じた。メジャー歴代22位通算3080安打の安打製造機がメジャー18年目、プロ27年目のシーズンを古巣でスタートする。

 今オフのFA市場は有力選手でも所属先が決まらない異常事態が続いている。そんな中、イチローが古巣マリナーズとメジャー契約間近との情報がキャンプ地のアリゾナそしてフロリダを駆け抜けた。USAトゥデー紙のボブ・ナイチンゲール記者が自身のツイッターで「イチロー・スズキがマリナーズとメジャー1年契約の最終段階に近づいている」と一報。同紙電子版でも速報した。それに対してマリナーズの番記者や米スポーツ専門局ESPNなども一斉に反応した。

 シアトル・タイムズのライアン・ディビッシュ記者は「これは休日に最適(なニュース)だ。この情報は日本からもリポートされた」、マリナーズ公式サイトのグレッグ・ジョーンズ記者は「ギャメル、ハニガー、ヘレディアが負傷した今、現実味が増している」と興奮気味にツイート。またESPNも「イチローが契約間近。かつてのマリナーズの象徴が戻ってくる」とリポートした。

 イチローが昨年、FAになった際、米メディアによればマリナーズは獲得を検討したものの、チームの若返り方針に合わないとして見送られたという。

 しかし、今春になって状況が大きく変わった。マリナーズは休養日だったこの日、左翼のベン・ギャメル(25)が腹斜筋を痛めて4~6週間離脱すると発表。開幕はほぼ絶望だ。右翼のミッチ・ハニガー(27)は右手の炎症を治療中で、オープン戦に出場していない。外野全てを守れるギレルモ・ヘレディア(27)は昨年10月に右肩を手術して、復帰過程にある。現在、レギュラーが決まっている外野手はマーリンズからトレード移籍した本来なら二塁手のディー・ゴードン(29)1人だけの緊急事態なのだ。

 開幕を44歳で迎えるイチローだが、「50歳まで現役」を目標に、このオフもしっかり自主トレを行っており、体力面に不安はない。さすがにマリナーズで10年連続200安打をマークした全盛期と比べることはできないが、外野ならどこでも守れる守備力は健在。バットでも昨季はオールスター戦後に打率2割9分9厘をマーク。一方、代打ではシーズン27安打を放ち、メジャー記録にあと「1」と迫るなど、メジャーのレベルはキープしている。また、昨季の年俸は200万ドル(約2億1000万円)で、球団の負担は小さい。

 イチローが6年ぶりにマリナーズに復帰すれば、同じア・リーグ西地区のエンゼルス・大谷との対決が待っている。今季は19試合が組まれており、投手・大谷と打者・イチローの対決に日米は盛り上がるだろう。また、打者・大谷のフェンス際の打球を外野手・イチローがキャッチする場面を見ることができるかもしれない。開幕まで1か月を切った時点で浮上した夢対決に期待度はMAX。本当に楽しみだ。

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