エンゼルス・大谷2回2/3オール三振斬り8K 最速156キロ圧巻52球

2018年03月03日 16時30分

大谷はマイナー中心の相手打線に5者連続を含む8奪三振で格の違いを見せつけた

【アリゾナ州メリーベール2日(日本時間3日)発】圧巻の奪三振ショーで締めた。エンゼルス・大谷翔平投手(23)が敵地で行われたブルワーズとのBゲーム(マイナー練習試合)に登板し、最速156キロの速球とスライダーを軸に2回2/3を4安打2失点、5者連続を含む8奪三振。ストライク率も67・3%まで上がるなど、二刀流右腕は新たな環境に着実な適応を見せている。

 終わってみれば、8つのアウト全てを三振で奪う圧巻の52球だった。敵地で午前10時開始という変則的なスケジュールのため午前5時起床で、球場入りは午前9時。そんな“悪条件”をものともしなかった。

 初回は一死走者なしから2番ヒウラに左中間二塁打を許すも、それ以外の3打者を外角152キロ速球、外角へのバックドアのスライダー、外角149キロ速球でいずれも見逃し三振に料理。自身の暴投による一死三塁のピンチを自力で脱した。

 2回には先頭からの3連打と味方失策であっけなく2点を献上し、8、9番を連続三振に仕留めたところでイニング投球数が20球に達したため、特別ルールで二死のまま打ち切りに。しかし、3回になると別人のように制球が安定し、わずか13球で3者連続三振。うち8球を投じたスライダーが全てストライクという抜群の制球力だった。

 打者12人に計52球を投げ、ストライクは35球。移籍後初の実戦登板となった24日のブルワーズ戦で54・8%だったストライク率は67・3%まで上がった。投げ終えた大谷は「前回の反省を踏まえてやることと確認すること、それぞれ大きな収穫はあった。(3回は)カウント球の変化球をしっかりコントロールしようと思っていたので、そこはうまくできたかなと思います。全体的にゾーンにはまとまっていたかなと思う」と手応えを口にした。

 まだ、いろいろと試している段階だ。メジャーでは日本のようにイニング間のキャッチボールができないため、この日は2度のイニング間にブルペンへ移動し、壁当てで調整した。日本とは傾斜の違うマウンドや滑りやすいボール…。クリアすべき課題は多いが、大谷は「毎日、試合と練習があって慣れないところもあるけど、丁寧に(プランを)進めてもらって確実に一歩ずつ前進していると思う」と日々の進歩を実感している。女房役のリベラも「全体的に良かった。いろいろな球種を交ぜてしっかり投げていた。彼の投球は前回よりも今回の方が良かったし、次はもっと(ボールとマウンドの)感覚をつかめるよ」と太鼓判を押す。

 それでも大谷は変化球のキレや打者の手元での球威に満足していない。「相手が(メジャーに)変わってどうなるか分からないので、しっかりやるところはやりたい」。開幕まで残り4度の登板でやるべきことは、しっかりと描けている。

【投手コーチが次回は「65~70球」】

 エンゼルスのナギー投手コーチ=速球、変化球ともに良かった。マウンドにもアリゾナの気候にもだんだんアジャストしてきているし、ストライクゾーンに対しても調整してきている。(イニング間の壁当ては)彼のやりやすいようにやってもらいたい。(次回登板では)4~5回、65~70球を考えている。

 初回に左中間二塁打のブルワーズのヒウラ内野手 直球を待ってバットを振ったら、いい具合にヒットになってくれた。2打席目も初球は直球だったけど、あとのスライダー2球が思っていたよりもスピードが遅くてバランスを崩され、3球で三振を取られた。ストライクゾーンの際どいところまで攻めていた。

 2度目の対戦となったブルワーズのチェ内野手 大谷との対戦はエキサイティング。今はまだ他の投手らと比べて特に目立った球はなく、まだ球に慣れている途中という印象だけど、前回に比べて直球の速さが増したように感じた。