大下剛史氏「阪神・江越のスイッチヒッター挑戦に見た金本監督の隠された狙い」

2018年03月02日 16時30分

スイッチに転向した江越は左打ちの練習に明け暮れている

【大下剛史・キャンプ点検=阪神】阪神の江越大賀外野手(24)が、昨秋のキャンプからスイッチヒッターに取り組んでいる。登録も右投げ右打ちから右投げ両打ちになった。大学時代には3年時に日米大学野球で日本代表入り。走攻守三拍子揃った外野手として2014年のドラフト3位で入団したが、過去3シーズンは満足な結果を残せていない。昨季は打率0割7分7厘で28試合の出場にとどまった。

 江越の身体能力の高さは誰もが認めるところ。金本監督にしてみれば、あの俊足と強肩は魅力的で、本人にも何とかして現状を打破したいとの思いがあった。さらに昨年のスイッチ転向で本来の右打ちも良くなった大和(現DeNA)の成功例も後押しとなった格好だが、簡単な決断ではなかったはずだ。

 江越の挑戦には、金本監督の“隠された狙い”も感じられる。それはレギュラー争いをあおることだ。外野で言うならベテランの福留、糸井が当確で残りは1枠。昨季チーム最多の20本塁打を放った中谷や俊介、高山、新人の島田らがひしめき合う大混戦ながら、それでもなお競争意識を刺激することで全体のレベルアップを図ろうという考えなのだろう。

 就任3年目となる金本監督は今年のスローガンに「執念」を掲げた。13年ぶりのリーグ優勝に必要なものは何かと考え、そう決めたに違いない。江越に限らず、選手たちには、ぜひこれまで以上の「執念」を見せてもらいたいものだ。

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