大下剛史氏「日本ハム・中田翔に主将の自覚」

2018年03月02日 16時30分

栗山監督(左)、中田と話し込む大下氏

【大下剛史・キャンプ点検=日本ハム】今年の日本ハムで注目の的は黄金ルーキー、清宮幸太郎内野手(18=早実)だ。プロ野球界きっての演出家でもある栗山監督なら、故障さえなければシーズンを通して使い切るだろう。エンゼルスへと巣立っていった大谷の二刀流しかり。この指揮官は目先の勝利ばかりにとらわれることなく、常にプロ野球全体のことを考え、実行に移せるのだからたいしたものだ。

 そんな栗山監督がオフに粋なことをした。中田の主将指名だ。これには「清宮のいい手本になれ」というメッセージも込められている。昨年は極度の不振から4番を外されるなど苦しいシーズンを送ったが、ヤンチャ坊主だった中田も今年でプロ11年目。チームの顔として全体を引っ張っていかなければならない立場で、清宮を一人前にするのは中田の役目だと言っても大げさではない。

 久しぶりに球場で対面してみて、その風貌からもキャプテンとしての自覚がにじみ出ていた。もちろん見た目だけではない。取材に訪れた2月23日の楽天との練習試合ではプレーにも“らしさ”が表れていた。0―1の4回一死一、二塁の場面ではコンパクトなスイングで左前に同点打。5―1の5回二死一塁はインハイの直球を一撃で仕留め、ライナーで左翼席へ運んだ。振りが大きく、あっけなく三振というシーンの目立った昨年とは雲泥の差だ。

 キャンプ序盤に右肩の違和感を訴えていたが、守備も問題はなさそうだった。心技体が充実した今年の中田なら、清宮にとってもいい教材となるだろう。日本ハムファイターズの初代キャプテンとして頼もしく思う。