清宮 ”プロ初安打”呼んだヨガトレ

2018年03月01日 16時30分

白いTシャツ姿でアップする清宮と横尾(左)

 日本ハムは28日、札幌ドームで台湾・ラミゴモンキーズと招待試合を行い、6―4で勝利。ドラフト1位ルーキーの清宮幸太郎内野手(18=早実)は「7番・一塁」で先発出場し、2回の第1打席で待望のプロ初安打を放った。本拠地で伝説の第一歩を刻んだ怪物の打撃には、知られざる力が隠されていた。

 2回二死走者なしの場面で迎えた第1打席、メジャー経験のある相手先発左腕・ダウンズの投じた3球目、138キロの直球を捉えると、打球は右中間フェンスに一直線。記念すべき“プロ初安打”を二塁打で飾った。

 その後は死球、空振り三振で7回の守備から交代になったが、待望のプロ初安打について、清宮は「いろいろと、ここ(札幌ドーム)では初めてなので、雰囲気だったり流れだったりをつかめたかなと。詰まったと思うけど、いいところに飛んでくれたのでツーベースになったのかな。幸先よくスタートを切れた。これからここで、もっともっとヒットを打っていきたい。満足はしてないですけど、ホッとしました」と安堵の表情。栗山監督は「知らない投手をああいうふうに打てるのは、すてきだった」と、たたえた。

 右手親指のけがから1か月。徐々に実戦の機会が増えて“プロ1号”の期待も高まるが、そんな清宮の打撃の裏には知られざるヨガの力がある。

 清宮が早実中等部2年のころから通い始めたのは、トップアスリートも数多く在籍する都内のジム。昨秋ドラフト2位で楽天に入団した岩見雅紀(23=慶大)や、日本ハムのチームメートで将来の主軸候補でもある横尾ら、期待の新鋭スラッガーを続々と輩出しているこのジムでは、従来のトレーニングに加えて様々な新しい試みを導入している。その一環が「ヨガ」の動きを取り入れたトレーニングだという。

 この日「6番・二塁」で先発出場した“ジム仲間”の横尾は「すごいジムですよ。優秀なトレーナーがたくさんいる。常に最先端のトレーニングを取り入れていて、そのひとつがヨガ。体幹が鍛えられるし、ヨガの呼吸法で集中力も上がる。僕の場合は、一番は柔軟性ですね。けがをしづらくなるし、ヨガを始めてから、よく言われる“柔らかいバッティング”というのができるようになった。幸太郎は僕より少し前に入ったんですが、幸太郎のバッティングも柔らかいですよね」と、その効果を熱弁する。

 さらに「そこではホットヨガも取り入れてるんですが、汗の量がエグい。デトックスやダイエットの効果もあります。ウエートで硬くなった筋肉をほぐすのに効果的なんです」と、温度と湿度が高い部屋で行うホットヨガの効能も語る。

 実際、新陳代謝が上がっているのか、この日のアップでは清宮と横尾の2人だけ半袖のTシャツ姿。寒さの厳しい本拠地・北海道の環境に適応する効果もあるようだ。また、最近ではタレントの片岡鶴太郎がヨガにより20キロ減量した姿が話題になったが、太りやすい体質を自認する清宮にとっては、うってつけのトレーニングになっている。

 清宮の“ヨガトレ”について、緒方野手総合コーチは「体が柔らかいほうだし、バッティングもしなやか。柔軟であれば、当然攻守両面のプレーの面でプラスにはなる。けがをしにくくなるし、けがをしたとしても大きなものになりにくくなる」と太鼓判。今後について、栗山監督は「体のいろいろなところを見ていく。少しずつ前に進んでくれればと思う」としたが…。

 清宮が会得した“ヨガの極意”があれば、記念すべきプロ初本塁打も、そう遠くはなさそうだ。 

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