エンゼルス・大谷 驚異のコミュニケーション能力で大物を次々“攻略”

2018年02月20日 16時30分

大谷(右)の打球の行方を見るトラウト(左から2人目)

【アリゾナ州テンピ19日(日本時間20日)発】エンゼルスの大谷翔平投手(23)が驚異の対人能力を発揮している。野手組が合流したこの日、大谷はチームの顔マイク・トラウト外野手(26)と同じ組で初めてフリー打撃を行い、ハートをガッチリつかむことに成功。朝のクラブハウスではタイガースからトレードで同じ新加入のイアン・キンズラー内野手(35)を誘って朝食のテーブルを囲んだ。すでに主軸打者のアルバート・プホルス内野手(38)から全面支援を取り付けるなど大物を次々と“攻略”している。

 午前中にブルペンで20球投げた大谷は午後0時45分過ぎ、投手組を離れメジャーを代表する強打者とともに打撃練習を行った。7年で2度のア・リーグMVPに輝く若きスーパースター、トラウト、昨年自己最多の35本塁打をマークしたアップトン、同19本塁打のカルフーンなど外野手組に入って回し打ち形式で5セット。強風がセンターから吹き付ける悪条件の中、大谷は30スイングで3本の柵越え(左中間2本、右中間1本)。合流初日のトラウトは27スイングで0本だった。

 フィールドを移動してマシン相手の打撃練習ではタイミングが取りづらかったのか30スイングで柵越えは1本、トラウトは18スイングして2本だった。

 全体練習終了後、大谷は「守備練習も含めてすごくいい練習ができた。全員揃って今日からスタートだったんで楽しんでいい感じでできたかな。トラウト選手に限らず一線で活躍している選手ばかりなので見習うところが多いかなと思う」と振り返った。

 その大谷と同組で初めて打撃練習を行ったトラウトは「ここにいる全員が彼を歓迎しているし彼はもうファミリーの一員。今のところ順調だし彼も僕らも楽しんでいるよ」と二刀流を歓迎。その上で大谷の打撃について「素晴らしいスイングをしているし楽しい1年になるだろう。彼も楽しめると思うよ。それに彼と僕のバットは同じサイズなんだ。多くの選手が34インチなんだけど、2人のバットは331/2インチ。なかなかクールだろ」と共通点をうれしそうに言及した。

 大谷獲得の知らせを受けたのは自身の結婚式前日、リハーサルディナーの最中だった。トラウトは「ビリー(エプラーGM)からケータイにメッセージをもらったんだ。クリスマスの朝にプレゼントを見つけた子供のように大喜びしたよ」と振り返った。そして、その事実を両家の親族の前で報告すると、夫人も含め緊張していたその場の全員が喜び合い、場の雰囲気が一気に和んだエピソードも明かした。

 トラウトは大谷の二刀流挑戦に「大事なことはポジティブ思考でいること。ネガティブにならず周りの人間が助けてくれることを理解すること。このクラブハウスにはプホルスや自分をはじめ、多くの選手が味方についている」とバックアップを約束した。次々と大物メジャーリーガーの心をつかんでいる大谷。これも生まれ持った才能だ。