大谷 チームメートとゲームバトルで交流

2018年02月19日 16時30分

練習中に笑顔を見せるパーカー(右)と大谷(右から2人目)

【アリゾナ州テンピ18日(日本時間19日)発】エンゼルスの大谷翔平投手(23)は、初の実戦形式の打撃練習登板から一夜明けたこの日、グラウンドに姿を見せることなく別メニューで調整した。バッテリー組のキャンプインから5日目。ここまで順調で、すっかりチームメートになじんでいる。そんな二刀流が実はクラブハウスで毎日戦っているという…。

 前日は昨年10月の右足首手術後初めて打者相手に投げた。マリナーズなどで活躍し、メジャー最年長勝利記録(49歳151日)を持つジェイミー・モイヤー氏の息子、マイナーの左打者ハットン・モイヤーと右打者ブレナン・モーガンに計30球投げ、2三振を奪い、安打性の当たりゼロと格の違いを見せつけた。ただ、ストライク16球、ボール14球と制球に苦しんだ。それでも大谷は「いいボール、悪いボールがあった。いい感覚のところもあったので、確認できたのがすごく良かったと思います。実戦よりは落ちますがブルペンよりは打者がいて、どういうふうに投げていこうという確認はできる。すごくいい練習ができたんじゃないかなと思う」と手応えを口にした。

 投打の練習をする大谷はチームの誰よりも遅くまで球場に残って汗を流している。この日はグラウンドに姿を見せることなく、ストレッチなど軽めのメニューで終えたが、ここまで疲れた表情は見せていない。むしろクラブハウスでチームメートらと談笑する姿が見られる。中でも、ロッカーが3つ隣の中継ぎ右腕ブレーク・パーカー(32)とは時折、通訳なしで楽しそうに会話している。

 パーカーに聞くと「ああ、実は『クラッシュ・ロワイヤル』っていう携帯ゲームでよく対戦しているんだ。1回数分のゲームなんだけど、10日ほど前だったかな。まだマイナーの施設で練習している時に僕がやっているのを見て、ショーヘイから一緒にやろうって誘ってくれたんだ。彼が日本の野球選手たちと作っている30人くらいのグループがあって、そこに入れてもらってみんなと対戦している。残念ながら名前が読めないから誰だか分からないんだけど、みんなナイスだよ」

 全米の野球ファンが注目する日本のスターからの突然の誘いに最初は驚いたが、親交を深めるいいきっかけになった。「彼を知るにつれ、競争が好きで、楽しむのが好きで、若く元気で笑うのが好きってことがわかった。すごくいいやつだよ。まるでずっとチームメートの一人だったかのようにしっくり感じているよ」とうれしそうに話す。

 ソーシア監督が「選手たちは若く、ゲームや音楽の話などですぐに仲良くなるから、そこは全く心配していない」と大谷がチームに溶け込むことに関して心配はないと話していたが、まさにその通りだ。また、英語の勉強にもなっているようで「例えば僕が『お前はズルしている』って悔しくて悪態をつくと『僕はズルしていない』って具合に英語のフレーズをまねして返ってくるよ。あとは僕の言葉をそのままリピートするとか」。

 ここ数日前からは大谷自ら勝敗の記録をつけ始めたという。パーカーは「今のところ、ずっとショーヘイにやられっぱなし。10戦くらいやって勝てたのは1回だけ。彼、野球をやるのと同じくらい真剣で負けず嫌いなんだ。でも、じきに勝ってやるさ」と逆襲を誓う。

 今後は他のチームメートも誘う予定という。大谷はまずはゲームでチームの中心になりそうだ。