阪神が18日、日本ハムとの練習試合を0―0で引き分けた。3戦連発中の新助っ人、ウィリン・ロサリオ内野手(28=前韓国ハンファ)を休ませ、若手主体で臨んだ打線が不発とあって金本知憲監督(49)は試合後、円陣を組み「みんな振る力は付いている。速い球を打てるような形をつくってほしい」とゲキを飛ばした。

 そんな虎将がこの日一番、絶賛したのが日本ハム・清宮だ。試合前にあいさつに訪れた金の卵の体を“触診”したことを明かし「いい筋肉しとったわ。厚みもあるし、バネもある」とたたえた。昨年、阪神は12球団最速で清宮の1位指名を公言。親子で虎党という情報もあり熱烈なラブコールを送ったが、ドラフト本番で抽選に敗れて涙をのんだ。

 それでも高評価は変わらず「いい選手になると思うよ。楽しみだね」と“かつての恋人”にエールまで送るほど。チーム関係者は「監督は筋肉チェックのためによくうちの若手の体も触るが、褒めることはまずない。よそのチームの大型新人だからリップサービスもあるだろうが、それだけ清宮君がすごいということでしょう」と目を丸くするが、それほど逃した魚は大きかったということか…。