大谷がフリー打撃初登板 制球に苦しむも「いい練習ができた」

2018年02月18日 13時30分

フリー打撃に登板した大谷

【アリゾナ州テンピ17日(日本時間18日)発】エンゼルス・大谷翔平投手(23)がフリー打撃に初登板し、2人のマイナー選手に計30球を投げた。内訳はストライク16球(見逃し7)、ボール14球。ストライク率5割3分3厘でMLB球の影響かカーブ、スライダーの制球に苦しんだ。それでも計9スイングで安打性の当たりはゼロ。ストレートでファウル6球とバットを押し込み、空振りも1つ奪うなど“プロスペクト”(有望株)としての片鱗を見せた。

 ケージ裏からソーシア監督、エプラーGM、モレノ・オーナーが見守り、さらにグラウンドレベル、約100メートル離れた右翼後方のウエートトレーニング場からも多くのマイナー選手が、全米注目の二刀流のマウンドに視線を注いだ。

 正直にいえば、注目度ほどのインパクトはない“米国初マウンド”だった。相手2打者に計9スイングされ安打性の打球は皆無だったものの、1セッション目の初球からストレートは2球続けて低めに引っかかり、カーブは左打者モイヤーの外角高めへ連続して抜けていた。2セッション目に入って制球はさらに乱れ、15球中、ストレート5球、スライダー2球、カーブ、フォーク1球ずつの計9球がボール球となった。

 滑るMLB球、硬いマウンドと傾斜への対応、乾燥したアリゾナの気候など要因は複合的なのだろうが、NPB球とは感覚が異なるのか、カーブ、スライダー系の扱いに苦労する姿は気がかりだ。

 それでも、順調に予定のフリー打撃登板を終えたことを素直に喜んだ。「いいボール、悪いボールがあった。いい感覚のところもあったので、そこを確認できたのがすごく良かったと思います。実戦よりは落ちますが、ブルペンよりは打者がいて、どういうふうに投げていこうという確認はできる。すごくいい練習ができたんじゃないかなと思う」

 日本ハムから得た情報が二刀流調整の土台となっていることから、この日唯一のフリー打撃登板を行った大谷。他の投手と異なる独自の調整法に「日本ではもっと早い段階ですが、いいタイミングで投げれたんじゃないかなと思います」と首脳陣の配慮に感謝した。

 15日のブルペンに続いて全30球を受けた主戦捕手マルドナドは「かなり良かったと思う。ボールの動きはスムーズだったし、速球もスライダーも良かったと思う。最後の方は速球もコントロールできていたと思うし、いろいろなボールを見ることができた」と女房役らしいコメント。

 カーブ、スライダーの制球に苦しんだ点についても「ボールが少し違うけど、キャンプの中でどんどん良くなっていくと思う。シンカー(フォーク?)も気候が乾燥している影響もあると思うが、シーズンに入ったら違ってくる。今は全てが試行錯誤の中でやっていかなければいけない。悪い日もあればいい日もある。それを彼は自分で調整できるということを知っている」とフォローした。

 これに応えるためにも、次回登板へ向けて大谷の修正能力が問われる。