エンゼルス・大谷がキャンプ2日目に圧巻の二刀流全開 35スイング中12発

2018年02月16日 11時30分

フリー打撃で左方向に強い打球を放つ大谷(右)

【アリゾナ州テンピ15日(日本時間16日)発】早くも二刀流全開だ。エンゼルス・大谷翔平投手(23)がキャンプ2日目で初のブルペン入り。正捕手マーティン・マルドナド(31)を相手に計36球を投げた。2日連続で行ったフリー打撃では35スイングで12本の柵越えを披露。いきなりの本領発揮には、獲得の責任者ビリー・エプラーGM(42)も「宣伝通りだった」と大喜びだ。

 この日の注目は、投手・大谷の初ブルペンだった。「アップ・アンド・ダウン」と呼ばれるイニング間のインターバルを想定した投球練習で昨年、ゴールドグラブ賞に輝いた正捕手マルドナドを相手に20球+16球の2セッション。ソーシア監督が時おり指示を出す中でストレート24球、カーブ7球、スライダー4球、フォーク1球を初披露した。

 計36球を受けたマルドナドは「彼の投球のほとんどを見られたし、ストライクを投げていた。とても感心する内容で、今日の感じからすると次はさらによくなっていくと思う。彼は今からどんどんよくなっていくよ」とベタ褒め。しかし、大谷は「投げれたことはよかったんですが、内容的にはまだまだこれから上げていく必要がある。この時期なので、まず自分のやってきたことを仕上げていくことプラス、ボールとマウンドにしっかり適応していくことが大事」と満足感よりも確認の意味合いが強かった初ブルペンを振り返った。

 圧巻だったのはその後のフリー打撃だ。前日に日本ハム時代の恩師・栗山監督の前で7発の惜別弾を披露した大谷のバットが再び火を噴いた。捕手組に入って1巡目の打席から左中間に柵越えを披露。2巡目にはラインドライブの利いたライナーを投手役コーチの防球ネットに狙いすましたように連続で直撃させてバットコントロールでも周囲を驚かせた。

 3巡目では7スイングで3本、4巡目は7スイングで4本、5巡目にも5スイングで4本のアーチが右に左にフェンスを越えていった。計35スイングで12発。同組で打ったマルドナドは「彼のスイングは素晴らしい。ボールがどこまでも遠くへ飛んでいく」と大谷の打撃にも舌を巻くしかなかった。

 ライバル球団との争奪戦を制して大谷を獲得したエプラーGMも、当然のことながらご満悦だ。投手としてだけでなく、打者としての能力の高さも「宣伝通りだった」と満足げ。続けて「彼の練習中はなるべく話しかけないようにしている。それは彼に自分の空間を与えるため。今一番重要なのは彼がやりやすい環境をつくること。体が常にフレッシュで強化できるように。そしてチームメートとの絆をつくることが重要」と言い、さらなる飛躍を確信した様子だ。
 看板に偽りなし――。想像を超える大谷のポテンシャルの高さに周囲は感嘆するばかりだ。