エンゼルスのキャンプ緊急訪問 栗山監督が大谷の二刀流成功を確信

2018年02月15日 11時30分

大谷(右)のフリー打撃を見守る栗山監督(左)

【アリゾナ州テンピ14日(日本時間15日)発】エンゼルス・大谷翔平投手(23)が、いよいよキャンプインだ。バッテリー組のキャンプ初日に真新しい背番号17のユニホームで登場した二刀流右腕はフリー打撃で33スイングして7本の柵越えを披露。新たな挑戦の第一歩を踏み出した。

 午前中にひと通りの投手メニューを終えた大谷は、右足首のリハビリメニューを終えると、捕手陣に交じってフリー打撃に臨んだ。直前に雨が降り出すあいにくの空模様の中、女房役となるマルドナード捕手らと4人一組で8スイングずつを回し打つメジャー式フリー打撃を4セット。「打撃練習のやり方、回り方が違いますし(周囲を)気にする余裕はなかった」と言いつつも、ソーシア監督やエプラーGM、約100人の報道陣に見守られる中で33スイングして名刺代わりに7本の柵越えを披露した。

 放たれた打球はライナー性の低い弾道が多かった。それでも大谷は「なかなか慣れない環境なので思ったように行かないことも多いと思う。それを次回に向けて工夫していくのが楽しいんじゃないかなと思う」と前向きだ。中越えに2本、そして左中間への2本の特大アーチでパワーも見せつけた。

 この日はアリゾナでのキャンプを打ち上げて帰国を目前にした日本ハム・栗山監督も駆け付けてくれた。施設見学も兼ねた表敬訪問だったが、教え子の打撃を目の当たりにして「このBP(フリー打撃)のやり方ではああいう(ライナー性の)打球しか飛ばないから。こっちは(成功すると)信じている。緊張感を持っていてああいう翔平っていいよね。(表情に)余裕を持たない翔平はすごくすてきなので」と安心した様子だった。

 いくら日本ハム時代に米国でのキャンプの経験があるとはいえ、一人暮らしも含めて初めてのことだらけ。借りた部屋が「広すぎて少し寂しい気持ちがする」とも言う。キャラクター的にも「もともとユーモアがあるタイプではない」と自己分析するほどで、チームメートと溶け込むことにも多少なりとも不安はあるはずだ。しかし、その点に関してもソーシア監督はクラブハウス内での立ち居振る舞いから「この男は全体的に地に足が着いている。うまくやっていくと思うよ」と確信。全く心配していない。

 エンゼルスにとって開幕までの約1か月半は、二刀流の大谷をどう起用していくかを固める期間になる。ソーシア監督は「まず投手としての基礎を固めてほしい」と希望している。初日の練習を終えて記者会見した大谷は「トレーニングひとつ取っても自分でどれだけ満足しているかということも報告するので、これを続けていけば全体的に自分の望んでいる方向に向かって行くと思う」と目を輝かせた。もちろん投打で期待に応えるつもりだ。