虎の継投策「藤浪スペシャル」とは

2013年02月03日 16時00分

 阪神のドラフト1位・藤浪晋太郎投手(18=大阪桐蔭)が30日、自主トレを打ち上げた。2月1日からはいよいよタテジマに袖を通して本格始動する。首脳陣も投手コーチを増員するなど万全の態勢で金の卵育成に着手。同時に確実に白星を量産させるための継投策も考案した。その名も「藤浪スペシャル」だ。

 

 キャンプ前の最終調整を終えた藤浪は「暖かくて、良い環境でやらせてもらったので状態はいい。キャンプではシーズンに向けて体を作り、ケガをしないことを目標にしたい」と意気込みを語った。この日、沖縄入りした和田監督も「クジを引いた瞬間から彼をどう育てていこうかということを投手コーチだけじゃなくGMも現場も意見を合わせてここまできた」と育成計画の実践を前に表情を引き締めた。

 

 指導態勢も万全を期す。中西、山口一軍投手コーチに加え、湯舟二軍投手コーチも一軍キャンプに合流。

 

 3人態勢で藤浪をはじめとする若手投手陣の指導にあたることになった。そんな中、早くも藤浪が先発した試合の継投策も編み出した。あるコーチは、その内容をこう打ち明ける。

 

「197センチの長身から投げ下ろす角度のあるボールは藤浪自身にとっても大きな武器になるけど、次に投げる投手にもメリットがある。打者は藤浪の上から投げ下ろすボールに目が慣れている。打者の目線を大きく変えることができる投手を2番手に投入する」

 

 その2番手候補となるのが右腕の渡辺と左腕の高宮だ。ともに身長170センチ前半で藤浪とは20センチ以上の差がある。さらに、2人ともサイドスロー。「藤浪の球の軌道のイメージが上から下の縦に対して渡辺や高宮は横になる。まったく軌道が違う投手が続くと打者は戸惑う」(前出のコーチ)ともくろんでいるのだ。

 

 チーム関係者が「もし一軍デビューしても最初は無理をさせることはできないので継投が多くなる。しっかりと勝ちをつけてあげることも大事になってくるので継投で失敗することは避けたい」と、指摘するように順調に成長させるためにも白星を積み重ねる必要がある。そこで必勝プラン「藤浪スペシャル」を繰り出すというわけだ。

 

 期待の新人を虎のエースに育て上げるために、あらゆる手段を講じていく。