人的補償で西武移籍の高木勇人が語る巨人への思い そして新天地での決意

2018年02月10日 16時30分

すっかり西武ナインにも溶け込んでいる高木(左)

【核心直撃】巨人にFA移籍した野上亮磨投手(30)の人的補償として西武に移籍した高木勇人投手(28)が、キャンプ序盤から精力的に動いている。幼少期からジャイアンツにあこがれ、巨人入り後も「誇りだった」と言うほど古巣への愛着は強い。そんな高木は今、新天地でどんな心境なのか。直撃した。

 ――西武に入ってみての印象は

 高木:皆さんいい人ばかりで、前からいた人みたいに普通に扱ってくれる。すごくありがたいですし、自分自身、気持ちが楽です。

 ――今までの巨人キャンプと違うところは

 高木:(西武キャンプ地名物の)階段の上り下りが多いところでしょうか。疲れます。巨人は球場や室内に行く際の移動は全てバスですが、ここは全部歩きで、しかも階段ばかり。でも、自分にとってはいいトレーニングになる。何より全員がこの動きを共有しているのがいいですね。ベテランも若手も関係なく、全員がやっているので。それにファンとの距離も近い。新鮮な気持ちです。

 ――巨人はファンとの距離があった

 高木:いや、そういう意味ではなく、巨人はファンが多いので、どうしても(選手との距離を)規制しないと事故が起こってしまう。でも、西武にはそういうのがないというか。僕は好きです、こういう雰囲気が。

 ――もう巨人への思いは断ち切れたか

 高木:巨人は今でも大好きです。ずっと巨人が好きで野球をやってきましたし、今でも巨人に入れたことを誇りに思っています。でも、西武の一員になった以上、西武が一番というか。西武が優勝するために少しでも貢献したいと思っています。

 ――移籍が決まった時はつらかったのでは

 高木:移籍を聞いた時「何で自分が?」というような感じで落ち込んだりはしませんでしたよ。それより3年間の巨人時代に築いた選手との仲がこれで少し切れてしまうのかな、という寂しさはありましたね。

 ――巨人の選手からはどんな言葉を

 高木:みんなからはいい意味で「早く(西武に)行け!」みたいなことはずっと電話やメールで言ってもらいました。あえて冷たくしてくれたのかな、と。寂しくさせないようにというか。ずっと良くしてもらいましたから。みんなからの「頑張れよ」という気持ちが伝わってきました。

 ――西武での目標は

 高木:これはもう、西武の優勝、辻監督を胴上げするために少しでも力になること。それしかないです。

 ――移籍した野上選手の穴埋めを期待されるが、個人的な目標は

 高木:野上さんは野上さんですし、自分は自分。野上さんの数字とかはまったく意識しません。自分の力以上というか、120%のことをしても無理だと思うので。それよりは自分のできることをしっかりやる。その目標として、まず先発ローテーションに入れるように頑張りたい。仮に中継ぎと言われたら、その役割に合わせて投げる準備をしていくだけです。

 ――活躍する自信は

 高木:もちろんありますよ。自信だけは常に持ち続けています。それに…今だから言いますけど、東スポ…めっちゃ好きですよ(笑い)。

 ――そうなんですか?

 高木:いや、巨人の時にはあまり言わなかったんですけど、前からめっちゃ好きだったんですよ、東スポが。何ていうか、ちょっと批判的な時もあれば、他の新聞とは全く違った見方をして書くこともあるじゃないですか。たまに厳しく選手を叩くこともありますしね。いろいろな意味で面白みがあります。

 ――それはどうも

 高木:僕はそのスタイルが好きです。もし自分の成績が悪かったら遠慮なく叩いてもらっていいですからね。今、はっきり言っておきますよ。

 ――いいんですか

 高木:普通にいいですよ。っていうか、選手が叩かれたり話題に挙げられるというのは、何か重要な場面とか、注目されている選手だからこそ。逆に打たれたり、情けない投球をして何も書かれなかったら、僕はダメだと思っています。プロですからね。どんな形でも、ずっと取り上げられるような選手でいたいです。