巨人新体制 由伸監督と川相二軍監督の結束力

2018年02月07日 11時00分

由伸監督(右)と川相二軍監督の“絆”に注目が集まる

赤ペン!!赤坂英一】政治で言えば改造内閣で臨んでいる巨人の宮崎キャンプ、序盤で新体制の結束力の強さをうかがわせる場面が見られた。早くも2日目には由伸監督が二軍のブルペンで投球練習を視察。翌3日目にはさらに二軍の打撃練習を最初から最後まで見守って、川相二軍監督、内田二軍打撃コーチとも意見交換を行ったのだ。

 今年、2年ぶりに三軍から二軍に復帰した川相二軍監督は、キャンプ前のスタッフミーティングで育成の投手・成瀬、外野手・松原を一軍のキャンプに抜てきするよう由伸監督、村田ヘッド、斎藤投手コーチに要請。さらに由伸監督には「二軍の練習にもできるだけ目を配っていただきたい」との要望を伝えていた。

「そうしたら、2日目にはもう監督がブルペンに来てくれたんです。その日、監督に電話で『ありがとうございました』とお礼を言ったら、翌日には監督のほうから『今度は打撃も見に行きます』と連絡がありました」とは、川相二軍監督の証言。「一軍に推薦した松原、成瀬についても、高橋監督が現状での印象を聞かせてくれた」そうで、指揮官の迅速な対応に意を強くしている。

 そこで、川相二軍監督は二軍で調整中の選手にこう言い聞かせている。「一、二軍の首脳陣は、いつも情報交換してる。高橋監督もみんながどういう状態にあるかはきちんと把握してるんだよ。ときには練習を見に来ることもある。そのつもりで取り組んでほしい」

 二軍監督復帰後、選手もコーチも全員参加で朝6時半からの早朝散歩を断行。「バント講習」も再開し、3日目は投手、4日目は野手を室内練習場に集めて、自らバント指導も行った。バットの構え方、手やヒザの使い方など自ら実演して見せる念の入れようである。その川相二軍監督は、どれだけ一軍に役に立つ戦力を送り込めるのか、改めて指導者として手腕が問われる。現役時代に犠打世界記録を樹立したことからわかるように「自己犠牲」を重視している野球観の持ち主。一方で、由伸監督は元スラッガーらしく、選手一人ひとりの「個の力」のレベルアップを目指してきた。2年連続で優勝を逃し、契約の切れる3年目の今年は正念場だ。

 それぞれに異なる野球観を持つ2人が、どのように協力し合って巨人を強くするのか。久々に新たな興味が湧いたキャンプの序盤である。