ロッテの平沢大河内野手(20)が不退転の決意で3年目に臨んでいる。ドラフト1位で入団した1年目に一軍デビューを果たしたものの、2年間で73試合の出場にとどまり、通算打率は1割6分9厘。レギュラーの座をつかめていない。  焦りもある。入団して2年は年下の野手が入らなかったこともあり、伊東前監督から「オイ、打てよ」といじられたり、練習中に技術論を伝授されることも多かった。ただ、今年はドラ1で内野手の安田尚憲(18=履正社)が入団。井口監督ら首脳陣の目は一気にルーキーに向けられた。平沢は「まずは今年レギュラーを取れるかです。チームでの地位を確立すること。そこです。(遊撃の定位置を)一回取れれば、何年かは頑張るだけなので」と悲壮感を漂わせており、そんな平沢を井口監督は「ポジションを取ろうという必死さは伝わってきます」と評価している。  仙台育英高時代は強打の内野手として甲子園を沸かせ、U―18の日本代表では日本ハムの清宮とともに日の丸を背負った。「大きな目標はチームの顔になること。(年下の)安田くんよりも先? そうですね。自分は日本代表のレベルに達していないですから」。後輩の突き上げで尻に火がついた平沢の覚醒に期待したい。