停滞を続けるFA市場を受け、エンゼルスの大谷翔平投手(23)も担当している代理人事務所CAAスポーツの野球部門のバンワガネン共同代表が選手によるキャンプのボイコットを示唆したが、米大リーグ選手会は4日(日本時間5日)、「それらのリポートは誤ったものである。また、そのような脅しを受けることも、そのような行動を取ることもない」との声明を発表した。  このオフのFA市場は史上最も遅いと評されるほど停滞。ドジャースからFAになったダルビッシュ有投手(31)、カブスからFAになったジェーク・アリエッタ投手(31)らをはじめ、およそ130人の今季所属先がいまだに決まっていない。これを受け、バンワガネン氏は2日(同3日)に経営者側を非難する声明を出した。このオフは経営者側が歩調を合わせたかのように支出に消極的で、選手側はいら立っていると指摘。「劇的な変化を求める波が起こりつつあり(経営者との)闘いが用意されつつある。キャンプのボイコットがその始まりになるかもしれない」とし、全米に波紋が広がっていた。  ダルビッシュについては候補に挙げられていたレンジャーズのダニエルズGMが2日、ブルワーズのスターンズGMが3日(同4日)にそれぞれ獲得に否定的と報じられている。