阪神・糸井嘉男外野手(36)が沖縄・宜野座での春季キャンプ第1クール最終日となった4日も、フリー打撃で柵越えを連発し、全開ぶりを披露した。FA移籍初年度の昨キャンプは右膝関節炎により別メニュー調整を余儀なくされながらも一挙手一投足に視線が注がれる立場だったが、今年は新助っ人ウィリン・ロサリオ内野手(28=前韓国ハンファ)に注目が集まり「ここまでノビノビとやらせてもらっている。今年はタイトル争いをするくらいの活躍をしたい」と手応え十分だ。

 ただ、2年目の今季はバット以外での役割も求められている。それがロサリオの“相棒就任”だ。「ファンのロサリオへの期待感は日増しに大きくなっているが、去年の糸井への注目度もすごかった。今年はそれが軽減されてリラックスしているが、今のロサリオの重圧は十分理解できると思うので、1年目から活躍するためのノウハウを助言してあげてほしい」(球団幹部)。新助っ人がいち早く活躍するために相談役になってほしいというわけ。

 さらに、チーム関係者からは「ロサリオはドミニカンらしい陽気さがあって糸井とは波長が合っている。ノリのいい2人でベンチを活気づけてほしい」との声も噴出。かつて今成とゴメスが得点した際にベンチ内でコマネチを披露し、場内を沸かせたパフォーマンスが人気になったが“イトロサコンビ”に新たな盛り上げ役を望んでいるのだ。「ロサリオ? 歌がうまいよ!」とすでに新助っ人とのコミュニケーションはバッチリの糸井だが、今年もチームの鍵を握りそうだ。