反攻期す巨人 由伸監督がさらなる地獄キャンプ化を予告

2018年02月02日 16時30分

厳しい視線を送る由伸監督。左は阿部

 反攻を期す巨人がキャンプ初日からエンジン全開だ。1日の宮崎はあいにくの雨となったが、選手は室内練習場で朝から夕方まで秋季キャンプさながらの“地獄練習”を敢行した。量に重きを置いたフリー打撃の時間は、実に昨年の倍以上。高橋由伸監督(42)が涼しい顔を浮かべるなか、選手やスタッフからは続々と悲鳴が上がり、思わぬアクシデントも発生した。

 初日の宮崎は終日冷たい雨が降り注いだ。キャンプ地近くの青島神社への必勝祈願は選手の参拝を取りやめ、由伸監督と川相二軍監督のほか、石井球団社長ら球団幹部が代表して参拝した。

 その後、練習は大型室内練習場「木の花ドーム」で午前9時すぎからスタート。ウオーミングアップ、キャッチボール、ノックをこなすと、そこからが“地獄”の幕開けだった。

 別メニュー調整が認められたのは阿部、寺内、マギー、ゲレーロの4人だけ。昨年は野手全体で「100分」だったフリー打撃時間は倍以上の「240分」に拡大した。33歳の長野を筆頭に13人の野手は午後から2グループに分かれ、とことんバットを振りまくった。

 全体練習終了後も小林、吉川尚ら若手の一部は特打を命じられ、最後の選手がケージを出たのは午後6時前。主将の坂本勇は「疲れました…」とつぶやき、長野は疲労困ぱいで言葉も出なかった。ただ由伸監督は当然といった表情だ。「実際に打てていないという現実がありますから、それを克服するのは練習しかない。数や量だけが練習じゃないとは思っていますけれど、今はそれが必要な時期じゃないかなと思っています」とサラリ。

「キャンプで疲れるのは当たり前。みんな元気そうだったし、ここからもっともっと内容、量も増えるかと思う」とさらなる“地獄”も予告したが、この日は思わぬところから悲鳴が上がった。

 球団は野手陣の猛練習に備え、独立リーグから雇ったアルバイト投手2人を含む総勢11人の打撃投手を用意していた。各投手の持ち時間は30分。ところがこの日のフリー打撃のラストに想定外の事態が発生した。アルバイト投手の一人が緊張からか、ストライクが入らなくなってしまった。

 すでにほとんどの打撃投手が投げ終わって肩を休めており、代わりはいない。これ以上人数が減れば練習が回らないため、今後はコーチ陣や手が空いているスタッフも動員されることになりそうで、打撃投手の一人は「僕らも生き残りに必死です」。巨人の地獄キャンプは、まだ始まったばかりだ。