右手親指を痛めている日本ハムのドラフト1位ルーキー・清宮幸太郎内野手(18=早実)に、かつての指揮官が辛口エールだ。

 清宮について、早実・和泉実監督(56)は「一応電話番号は知ってるけど、ちっともかかってきやしない(笑い)。まあ、もう日本ハムさんに預けている身だから」としつつも、けがの状態についてはやはり気になる様子。「ダンベルにぶつけたって? 結局はただの不注意だろ。今の時期から何をやってんだという感じ」と手厳しい。

「1年夏のU―18のときも後で左手親指の骨折がわかったけど、まったくというほど打てなかった。(3年春の)センバツでもそう。ヒザをひねったとか言っていて、そこから春の都大会の途中までさっぱりだった時期がある。痛いのどうのというよりも、少しでも違和感があると結果に直結するタイプ」と心配する和泉監督は清宮に治療専念を厳命する。

「プロだと使ってもらえないし、そのぶん、逆に大きなけがにはつながらないんだろうけど…。ああ見えてバッティングに関してはすごく繊細なものを持っている子。今試しに打たせてみたところで、どうせまったく打てないよ」

 一方、同じく一軍キャンプ帯同が決まり、清宮の相談役が期待される早実の先輩・斎藤佑樹投手(29)についても「斎藤もねえ。清宮にかまってる暇があったら、自分がしっかりしないと」とこれまた辛口。清宮ともども、遠くアリゾナで頑張る教え子にエールを送った。