2年目の飛躍を狙う阪神・大山悠輔内野手(23)が“5%の壁”に苦しんでいる。鳴尾浜球場で自主トレに励んでいる大山は目下、体脂肪減に取り組み中。というのも金本知憲監督(49)から昨秋のキャンプ後に「今は18%だが、12~13%まで落とせ!」とオフ期間での体脂肪5%減を厳命されたからだ。ただ、キャンプイン直前となった現在、ノルマ達成には至っていないという。

 それだけに大山も必死だ。「目標値にまで体脂肪を落とすことにかなり苦しんでいるようだ。でも諦めることなく、必死に取り組んでいる。性格的に人にズケズケ聞きにいくタイプではないが、食事の取り方や何を食べたらいいのかいろんな人に聞いて何とかノルマに到達しようとしている」(チーム関係者)。昨年は53年ぶりの新人4番を務めるなど見事なブレーク。それでもバラ色のオフとはいかず、指揮官直々の過酷ノルマを達成しようと同僚やチームスタッフに“SOS”まで出して、体脂肪を減らすための手段をあれこれ模索しているというのだ。

 そもそも金本監督自身も「ちょっと厳しい数字だけど…」と言うほど過酷な設定。それでも「本当に5%減らすことができれば体はかなり違ってくる。二遊間の守備もできる身体になる」(球団幹部)と定位置奪取のために目の色を変えているというわけ。春季キャンプでは二塁や遊撃の守備に本格挑戦となる見込みの大山は「試合に出ることが一番。全ての面でもっともっとレベルアップしないとやっていけない」と意気込んでいるが、ノルマ達成なるか。