巨人の助っ人布陣が早くも固まった。実績を重視した「投手2、野手2」の助っ人新編成が濃厚で、新戦力のテイラー・ヤングマン投手(28=前ブルワーズ)は当面“塩漬け”となりそうなムードだ。

 チームの根幹である抑えの役目を今季は誰に任せるのか。昨季はカミネロが務めたが現状は白紙。由伸監督は「そこはこれから。調子にもよると思う」と明言を避けている。ただ念頭にある候補は2人しかいない。マシソンとカミネロだ。「マシソンは(来日)7年目かな? ずっと安定した成績を残してくれているし、リリーバーとしてはウチの中では一番。カミネロも終盤はきっちり投げてくれた。彼らはなかなか外せないポジションだと思っている」と両助っ人を開幕メンバー構想に入れていることを示唆した。

 新たに加わった先発候補のヤングマンについては「映像は見ている。身長があるから角度がある。それが特長になってくる」と評したが、枠には限りがある。「4人(マシソン、カミネロ、マギー、ゲレーロ)は実績がある。(ヤングマンが)そこと横一線かといえば、正直そうではない」と語ったことからも、助っ人に関しては「投手2、野手2」で開幕へ臨むことが濃厚だ。

 また由伸監督は「それぞれが活躍してくれたら、誰か1人はあまり使わなくなるかもしれない」と助っ人の“塩漬け”も辞さない考え。つまり実績組の4人が機能する限り、ヤングマンに出番は巡ってこないということだ。

 ただ想定通りには運ばないのがペナントレース。問題はマイコラスが抜けた先発陣の穴がどうにも埋まらない場合だ。「日本人投手でどこまで編成を組めるか。そこが課題でもある。日本の若い選手の中からレギュラーが出てきてくれた方がチームとしては力が上がるわけですから」(由伸監督)。強力助っ人陣の力を最大限に生かすためにも、やはり若手の台頭が望まれる。